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2011年1月20日 (木)

白血病新薬を実用化 名古屋市立大など「成人T細胞」治療

白血病新薬を実用化
名古屋市立大など「成人T細胞」治療

2011年1月20日 朝刊 東京新聞

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 治療が難しい血液のがん、成人T細胞
白血病(ATL)に有効な新薬を、
名古屋市立大と製薬会社「協和発酵キリン」
(東京都)が開発し、今春に厚生労働省に
製造、販売の承認申請をする。

 国はATL対策の特命チームを設けて力を
入れており、早ければ二〇一二年初めにも
発売される見込み。

 新薬の審査が厳しい日本で、がんの抗体薬
が世界に先駆けて製造、販売に
こぎ着けた例は過去になく、ATLを発症
した患者には、これまで治療法が無いに
等しかった。

 新薬は、人間の免疫機能を応用した
新タイプの薬として注目される分子標的薬
「抗CCR4抗体KW-0761」。

 名市大の上田龍三特任教授、石田高司講師
らのグループが〇三年、ATL患者のがん化
した細胞の表面にタンパク質「CCR4」が
多く現れることを発見し、これをもとに開発
した。

 CCR4の抗体を人工的に作り、点滴で
投与すると、体内の免疫機能が増幅されて、
がん化した細胞だけを破壊する。

 抗がん剤は正常な細胞まで攻撃するが、
分子標的薬の新薬は異常な細胞だけを
狙い撃つ。

 承認されれば、抗がん剤治療後に再発した
患者に使えるようになる。

 治験では、抗がん剤治療後に症状が再び
悪化した患者二十六人に、新薬を一週間ごと
に計八回投与。
 十三人が血液中のがん細胞が減り、
リンパ節の腫瘍が縮まるなどの効果があり、
うち八人はがん細胞や腫瘍が消えた。
 発熱や発疹などの副作用も改善できる
範囲だった。

 上田特任教授は「日本から世界標準
となる薬を生み出すモデルケースになる」
といい、治験を担当した石田講師は「がん
に対して単独でこれだけ効果がある薬は
例がない」と話している。

<ATL>
ウイルス「HTLV1」が引き起こし、
主に母乳で感染する白血病の一種。
 日本人に多く、国内で108万人が感染。
 生涯発症率は5%と低いが、発症すると
血液中で白血病細胞が増殖し免疫機能が
低下したり、リンパ節に腫瘍ができたり
する。抗がん剤や骨髄移植で治療している
が限界があり、年間1000人が死亡。
菅直人首相は昨年9月、ATL対策を放置
してきたことを患者団体に謝罪。
 官邸に特命チームをつくり、母乳感染を
防ぐための公費による全妊婦検査などの
対策を発表した。
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素晴らしいニュースです。
>がんに対して単独でこれだけ効果がある
>薬は例がない
そうです。

早期の承認を期待したい。

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コメント

 朗報です。
問題は薬価に尽きると思われます。現在の
薬価は、どのお薬でもそうですが、生活困
窮者には入手出来ないものが多いようです。
国を挙げての早急な医療行政の改善が求
められます。全ての日本国民は最低限度の
生活を営む権利を有する筈なのですから…。

投稿: | 2011年2月23日 (水) 11時08分

同感です。

医療、福祉の為のお金は増大する。
病院の経営も、製薬会社の経営も苦しい。
でも、お金持ちだけが助かるというのも納得しずらい。

何とかしたいですね。

入るを量りて出ずるを=為す(=制す)を徹底するしかない。

小手先ではなく、根本的な構造改革に手をつけることが出来ない
政治では見通しは暗い。
政治を変えるためには、国民ももっと賢くならないといけないと思います。

投稿: haredasu | 2011年2月23日 (水) 12時40分

PS

 小生の生意気な物言いをお汲みとり戴き、感謝い申し上げます。

投稿: 水本爽涼 | 2011年4月 7日 (木) 01時15分

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