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2011年1月22日 (土)

緩和医療 がんの痛み、早めに除く

緩和医療 がんの痛み、早めに除く
朝日新聞アスパラクラブ apital

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 がんの痛みを取る緩和医療=キーワード=
は、ほかに治療法がなく、死の直前に受ける
終末期医療だと誤解されている。

 本来は早い段階から始め、「生きる力」を
取り戻すためにも必要なものだ。

 積極的な緩和医療により、生活の質を保ち
ながら、抗がん剤治療を受けたり、自宅で
闘病したりすることも可能になる。
(岡崎明子、福島慎吾)

 東京都内に住む女性(59)が腰に痛み
を感じ始めたのは、4年前のことだった。
 乳がんの再発、転移を疑い、レントゲン
検査を受けた。
 しかし異常は見つからず、整形外科や
ペインクリニックに通った。
 ようやく1年後に骨転移がわかると、
「余命5カ月」と告げられた。

 突然の告知への不信感から癌研有明病院
(東京都)に転院した。
 抗がん剤治療を受ける科に行くと、
緩和ケア科の受診も勧められた。
 「終末期医療を受けるのか」と、初めは
抵抗があった。
 しかし、担当の向山雄人部長の説明は
違った。「痛みや抗がん剤の副作用を抑え、
普通の生活を送るために受けるんですよ」

 昨年4月以降、女性は月1回の外来で
渡される医療用麻薬などを使いながら、
抗がん剤治療を続けた。
 家事をこなし、温泉旅行にも行った。

 徐々に体力の衰えを感じ、11月から
緩和ケア病棟に入院することにした。
 「薬を症状に応じてこまめに変えて
くれる。もう少し体力が戻ったら、家に戻り
たい」。夫(59)も「妻も私も、
心の痛みも取ってもらいながら闘病できた。
 少しずつ緩和医療が治療の中心になって
きたが、これでよかったと思います」。

 癌研有明病院は、「早期からの緩和医療」
を実践している数少ない病院の一つだ。
 外来と入院を行き来しながら、最期まで
痛みに苦しまないがん治療を目指している。
 25床の緩和ケア病棟には、医師3人、
看護師21人が詰める。

 2007年に施行された
「がん対策基本法」には、早期からの
緩和医療の実施が盛り込まれた=図。
 国は、がん医療に携わる全医師に
緩和ケア研修会の受講を求めており、
これまでに1万人以上が受けた。
 しかし「緩和医療=終末期医療」という
イメージはなかなか変わらない。

 その理由の一つに、モルヒネなどの
医療用麻薬に対する誤解がある。
 「中毒になる」「死期を早める」といった
偏見が患者だけでなく医療者の間にも
あるため、終末期になってから使われる
例が多い。
 そのため日本の医療用麻薬の使用量は、
欧米の20分の1程度に過ぎない。

 早期からの緩和医療は生活の質を上げる
だけでなく、生存期間を延ばすという論文
が今年8月、米医学誌
「ニューイングランド・ジャーナル・
オブ・メディシン」に発表された。

 米国の病院に入院する転移性肺がん患者
151人を、抗がん剤など標準的な治療を
受ける人と、標準治療に加え早期からの
緩和医療も受ける人に無作為に分けると、
前者の生存期間の中央値は8・9カ月
だったのに対し、後者は11・6カ月に
延びた。

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 痛みを取る方法は、医療用麻薬以外にも
ある。その一つが、骨に転移したことで
起こる痛みを取る放射線治療だ。

 東京医科大病院(東京都)では、放射線科
の患者の半数が骨転移の痛みを取るのが目的
という。
 がんを小さくできれば骨量が戻り、
骨折予防にもなる。
 「特に太ももや背骨の骨折予防は、生活の
質を維持するのに重要」と吉村真奈准教授は
言う。

 東京都調布市の主婦(59)は、胃がんが
見つかったときには、背骨にもがんが転移
していた。「稲妻が走るような、経験した
ことのない痛み。
 家中に響き渡るほどの悲鳴を上げた」と
話す。

 吉村さんは「注射で済みますよ」と、
放射性物質ストロンチウムを打つ治療を
勧めた。ストロンチウムは、カルシウムの
代謝が活発なところに集まる性質がある。

 骨転移している部位は、カルシウムの
代謝がほかの場所よりも激しい。
 そこで放射線を放出し、骨に転移した
がんをたたくという仕組みだ。

 「痛みをとる効果は3カ月」と言われ
たが、2年間も痛みのない生活が続いた。
 がんがわかってから仕事を辞めていたが、
パートの仕事を始め、旅行にも出かけた。

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 おなかにたまった腹水を抜くという
治療法もある。

 財団法人防府消化器病センター(山口県)
の松崎圭祐研究所長は、腹水を濾過(ろか)
して余分な水やがん細胞などを捨て、必要な
たんぱく質は体に戻す方法を開発した。

 腹水が15リットルたまり、食事が
取れなくなっていた60代の膵臓がんの男性
は、腹水を抜いた途端に食べられるように
なり、抗がん剤治療と仕事を再開した。
 60代の乳がんの女性は、抗がん剤治療を
中止するほど衰弱していたが、9リットルの
腹水を抜くと、4日後にはゴルフを楽しめる
ほどになったという。

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■緩和ケア病棟のある病院は、国立がん研究
センターのがん情報サービスの「病院を探す」
から探せる。
 医師や看護師の配置、施設などが、一定の
基準を満たしている221病院を検索
できる。

■腹水を抜く治療や問い合わせ先は、
 CART研究会で紹介されている。
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緩和ケア大切だと思います。
たとえ寿命が短くなったとしても受けたい。
実際は寿命を延ばせるし、最も大切な
QOLを高く保てる。
これは何にもまして重要な事と思う。

何故これが理解されないのか?
ただ、寝ているだけ、息をしているだけ
では意味がないと私は思う。

>モルヒネなどの医療用麻薬に対する
>誤解がある。
というのも理解しがたい。

一般患者ならともかく、客観的な情報を
入手できる立場にいる医師の中にさえ
偏見が残るということが理解出来ない。

専門医が足りないからでしょうか?
医療は進歩しているはずなのに、

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コメント

はじめまして。

Twitter経由ではじめての訪問です。


大変興味深い記事ばかりで、今後も楽しみにしております。


私はアメリカでナースをしていますが、日本でも安楽死について少しずつ考えていって欲しいと思っています。

投稿: Angel | 2011年1月25日 (火) 08時44分

Angelさんコメントありがとうございます。

気に入ってくれてありがとう。

私も、安楽死(尊厳死)もそうですが、生きる意味について、生きることは
どういうことなのか?
考えてくれる人が増えて欲しいと思います。

Angelさんのブログちょっと覗いてみました。
Bookmarkしてこれから見てみようと思います。


投稿: haredasu | 2011年1月25日 (火) 11時52分

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