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2011年1月10日 (月)

患者のブログを集積したデータベースについて

「がんと闘った科学者の記録」という本を
読んでいる所です。

亡くなられた「戸塚洋二」さんという
もっともノーベル賞に近い物理学者と
言われていた人のブログ内容と対談を
もとにして立花隆氏が書いた本です。

その中に戸塚洋二さんが患者のブログを
沢山集めてデータベース化するという
アイデアをお持ちだった事が書かれて
います。

立花さんも賛成されて、
「わからないものにぶつかったときは、
まずは大量のファクトの集積から始める
べきで、それも無機質な統計データ的
ファクトの集積ではなく、人間という
最高の知的センサーの集合体を最大限に
利用したファクトの膨大な集積をはかる
べきです。そうでないと個々の医師が持つ
貧しい体験知の集積を持ってよしとする
(そういう貧しい体験知しか持たない医師が
権威とされ、そういう権威の集まりがガン
対策の戦略を決めるのが正しいとされる)
袋小路的状況から抜けられないと思います。」
と言っています。
私も同感です。

ガン研究の進捗がわかる情報も必要とは
思いますが、生きた人達の言葉、
思いのつまったデータベースも欲しい
ですね。

「健康と病いの語り」データベース
そのひとつではないかと思います。
もっと増えて欲しいと思います。

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