« 抗生物質を壊す多剤耐性菌、国内定着の恐れ | トップページ | プロ棋士の直観は努力のたまもの 理研、米誌に発表 »

2011年1月24日 (月)

癌・がん・ガン…肉腫ってのも癌? ナンか、よー、分からん。

癌・がん・ガン…肉腫ってのも癌?
ナンか、よー、分からん。

銀座並木通りクリニック

詳細は、リンクを参照して下さい。
癌・がん・ガン・肉腫の違いについて
簡単に説明してくれています。

---------------------------------------
 前胸部にできた脂肪肉腫の男性の患者さん
がおられました。
 その方は一度切除した後に局所再発した
ためにもう一度追加切除が必要な患者さん
でした。
 局所再発とは、一度手術で切除した
ところ、もしくは近傍からまた同じ腫瘍が
出現することを言います。
 その患者さんは、わたしが前医からその方
を引き継いで担当し、手術の話をしようと
したところ、

 「ところで、先生、わたしの病気は
いったい何なのでしょうか?」と。
 よくよく聞いてみると、自分の病気の
ことを前担当医から、

 「悪性腫瘍で“癌”の様なできもの」
と説明されていました。

 まぁ、担当医の言おうとしていること
は解りますが、正確ではありません。

 医師のあやふやな知識は時として、
患者さんを混乱させます。
 患者さんは、混乱の極みにおられました。

「悪性腫瘍と言われたけど、胃癌の様な
「癌」ではないらしい・・・将来、転移
するかもといわれているから“癌”なの
かも、でも“癌”の様なモノとも言われた
から、肉腫はホントの“癌”じゃないの
だろうか・・」

 ますます、昏迷を深めていきます。

 基本的にすべての臓器・組織に悪性腫瘍
が発生します。
 悪性腫瘍という言葉は、ひらがなの
“がん”であったり、漢字の“癌”
であったり、ときには“肉腫”なんて
単語で表現されたりと・・・
患者さんと話をしていると、
「混乱されているな・・」

 と感じることがありますので、ここで、
癌、がん、ガンそして肉腫といった
“単語”の整理をしておきましょう。

 まず、図をご覧下さい。
 人間を究極まで簡略化して書くと
このようになります。
Cancer_cancer


 つまり、口から肛門までの“管”です。
 厳密に言うと、体腔・腎・泌尿器系の
発生を考慮するとこの図では少し問題が
残るため。
 発生学や病理学の専門家の先生から見る
と“物言い”がつきそうですが、癌の発生
の大筋をつかむには非常に判りやすい図だと
私は考えます。

 物事は、まず大筋をつかむこと。
 これは大切なことで、必要に応じて
追加事項・例外等を勉強して付け加える、
もしくは修正していけばいいのです。

 さて、まず、“上皮”ですが、上皮とは
グルッと表面を覆っている組織のことを
いいます。

 図でいうと、皮膚と腸管の表面を構成
する組織です。
 そして、この上皮を構成する細胞を
“上皮細胞”といい、この上皮細胞由来の
悪性腫瘍を漢字で“癌” (英語ではcancer
・carcinomaといいます)と書きます。

 腸管として、食道・胃・大腸は分かり
やすいですね。
 ですから、食道上皮から発生するのが
食道癌、胃の上皮から発生するのが
“胃癌”、大腸は“大腸癌”です。

 ここで、肺癌や肝臓癌などの消化管関連
の癌も上皮由来の悪性腫瘍になります。
 なぜなら、「肺」も「肝臓」も腸管の
“憩室(けいしつ)”として発生してくる
ため、腸管同様に上皮由来に分類します。

 憩室とは高速道路のパーキングエリア
のようなもので、本道から入り込んだ
スペースとでもイメージして下さい。
 本道から入り込んでいるだけですから、
結局本道とはつながっています。
 だから、肺癌、肝臓癌は上皮由来に分類
されるのです。

 外科医にとって、肺の手術と肝臓の手術
に相似性を感じるのは、発生学的に同じ
パターンを取るためではないかと個人的に
思っています。

 肺・肝臓の発生については、興味のある方
は専門書をごらん下さいますよう、詳細は
ここでは割愛します。

 一方、「間葉」は、上皮で囲まれた部分
です。
 見方を変えると「間葉」は「非上皮」
ですね。
 ここで、じっと、自分の手を見て下さい。
 「上皮」である皮膚の下にどのような
組織がありますか?
 脂肪・筋肉・骨・軟骨といったものが
頭に浮かびますね。
 そして、そういった、「非上皮」を
「間葉」と呼びます。

 そして、「間葉」由来の悪性腫瘍のことを
「肉腫」(英語ではsarcoma)といいます。
 肉腫の代表的なものは、骨肉腫、
軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、
線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫、
横紋筋肉腫などがあげられ、発生した
組織名が冠されています。

 まとめると「上皮」由来の悪性腫瘍である
漢字の「癌」と「間葉」、
つまり上皮ではない組織由来の
悪性腫瘍の「肉腫」を合わせて、
ひらがなで「がん」もしくは
カタカナで「ガン」と書きます。

 「がん」は、そのほとんどが塊
(かたまり)をつくって増生するので、
固形腫瘍(こけいしゅよう)とも呼びます。

 といった説明でおわかり頂けたで
しょうか?
---------------------------------------

わかりやすい説明ですね。
ちょっとだけ勉強。


|

« 抗生物質を壊す多剤耐性菌、国内定着の恐れ | トップページ | プロ棋士の直観は努力のたまもの 理研、米誌に発表 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/50675426

この記事へのトラックバック一覧です: 癌・がん・ガン…肉腫ってのも癌? ナンか、よー、分からん。:

« 抗生物質を壊す多剤耐性菌、国内定着の恐れ | トップページ | プロ棋士の直観は努力のたまもの 理研、米誌に発表 »