アルツハイマー病治療、発症前の薬剤介入が焦点
アルツハイマー病治療、発症前の
薬剤介入が焦点
2011年01月17日 14:52 キャリアブレイン
詳細は、リンクを参照して下さい。
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アルツハイマー病の大規模臨床観察研究
「J-ADNI」で主任研究者を務める岩坪威・
東大大学院教授は1月15日、日本成人病
(生活習慣病)学会の学術集会で講演し、
アルツハイマー病治療の今後について解説
した。
この中で、対症療法を超えた根本治療
には、症状が現れる前の段階から、
病因たんぱく質とされるアミロイドβの
蓄積に着目した「超早期治療」が重要だと
強調。
アミロイドβを標的とする治療薬の開発
や発症予測法の確立が必要だと述べた。
アルツハイマー病の発症には、脳内の
アミロイドβの蓄積が大きくかかわる
とされ、この蓄積を防ぐ治療薬の開発研究
も進められている。
岩坪教授は「アミロイドβの蓄積は、
認知機能障害が発症するよりも10年以上、
先行して始まっている」とし、
「軽度の症状や無症候の段階で
アミロイドβを“たたく”先制医療」を
開始するのが理想的だと指摘。
そのためには、PET画像やバイオマーカー
で蓄積状況を診断するなど、
アルツハイマー病の進行を客観的に評価する
手法を確立することが求められると述べ、
進行度の評価基準づくりを目指すJ-ADNIの
研究意義を説明した。
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2011年1月 9日投稿の
「【アルツハイマー病】10年ぶりの
新薬登場間近」
でも述べていますが、
発症前からの治療に焦点があたって
来ているようです。
その意味で、
「武田、アルツハイマーを予見する
バイオマーカーを開発へ」
という戦略が成り立つということですね。
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