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2011年1月23日 (日)

米Genentech社が3剤併用によって、乳がんのPCRを得たことを発表

米Genentech社が3剤併用によって、
乳がんのPCRを得たことを発表

2011年01月05日
Biotechnology Japan:Webmasterの憂鬱

詳細は、リンクを参照して下さい。
少し古いニュース且つ、時系列逆で
すみません。

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 昨年の10月、米Genentech社が抗HER-2
抗体医薬、ペルツズマブと同じく、
抗HER-2抗体医薬、トラスツズマブと
化学療法剤ドセタキセルの3剤併用によって、
乳がんの病理学的腫瘍完全消失(PCR)を
得たことを、発表しました。

 まだ、フェーズ2の結果ですが、画期的な
治療効果です。

 3剤併用が乳がんの標準治療となる可能性
が出てきました。

 トラスツズマブとペルシズマブは乳がん
に高発現する抗原HER-2と結合しますが、
結合部位が異なり、ペルシズマブは
HER-2が二量体を形成し、増殖シグナルを
細胞内に伝えることを阻害し、抗がん効果
を発揮すると期待されていました。

 しかし、化学療法との併用だけでは
まったく効果がなく、一時はもう駄目だと
噂されたほどです。

 しかし、Genentech社恐るべし、まさか
トラスシズマブとの併用で、これだけ薬効
を発揮するとは、まさに同社の臨床開発力
が証明されました。

 実際のところ何故、抗体医薬を2剤併用
すると効果が出るのか?
 その仕組みはまだ分っておりません。
しかし、京都大学の乳腺外科の戸井教授は
確実に乳がん治療を変えると高く評価して
います。

 ただし、問題は医療費です。
 大雑把にいって、月間抗体医薬2剤で
80万円、化学療法で40万円かかると
見込むと、月間120万円が必要です。

 仮に半年投与として720万円は必要と
なります。
 今後、他の疾患でも抗体医薬の併用が
進めば、同様に医療費が大きな
ボトルネックとなります。

 乳がんを治癒できる3剤投与であるため、
できるだけ大勢の患者さんに投与すべき
であると思いますが、これを実現するため
には医療費の財源確保も議論しなくては
なりません。

 我が国の医療にも技術革新を導入すると
決めた以上、我が国の政府も腹をくくって
大胆な医療費の再配分を急がなくては
なりません。
 ジェネリック医薬品の徹底的な品質管理
による信頼確保に加え、薬局や医師、
そして患者も医療資源が限定されている
ことを認識し、特許切れの医薬品は
ジェネリックを処方する制度改革も必要
であると確信しております。

 今年の個の医療は経済との格闘が課題と
なるのです。
 ジェネリックで節約した医療財源を
革新的な新薬に振り向ける大きな流れを
創らなくてはなりません。
 ここに今年の希望があると私は思って
おります。
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同感です。

素晴らしい成果のようです。でも、

素晴らしい技術革新があったとしても、
お金持ちしかその恩恵を受けられない
という状況は、なんとか避けたい。
何のための技術革新かと思ってしまう。

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