【アルツハイマー病】10年ぶりの新薬登場間近
【アルツハイマー病】10年ぶりの新薬
登場間近
根本治療に向けた国際的追跡研究も進行中
2010. 12. 29 日経メディカルONLINE
詳細は、リンクを参照して下さい。
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認知症治療薬では欧米に大きく遅れていた
日本だが、ようやく3つの抗認知症薬が
2010年2月に承認申請された。
アルツハイマー病に対して、ドネペジル
以外の治療薬を選択できる意義は大きい。
今後は根本治療薬の開発にも期待が寄せ
られている。
日本の認知症患者は現在、約200万人
いるといわれ、そのうち約120万人が
アルツハイマー病(AD)だと推定されて
いる。AD以外の認知症には、脳卒中などの
後遺症として起こる「脳血管性認知症」
などがある。
高齢になるほど発症率が高まり、85歳以上
での有病率は27.3%、つまり約4人に1人が
AD患者だ。世界的な高齢化でAD患者は増加の
一途をたどっており、大きな社会的、経済的
な問題となっている。
ADは、世界的に病態の解明が進められて
いるものの、いまだに発症のメカニズムが
明らかになっておらず、根本治療薬や予防法
がない。
ADがアンメット・メディカル・ニーズと
いわれる理由はそこにあるのだが、
日本では、世界で標準治療薬と推奨される
4つの抗認知症薬のうち、ドネペジル
(商品名アリセプト)1剤しか承認されて
いないという現状もある。
海外標準薬3剤が国内申請中
そうした中、今年2月、メマンチン
(第一三共)、リバスチグミン
(ノバルティス ファーマ/小野薬品工業)、
ガランタミン(ヤンセン ファーマ)の
3剤がようやく国内で承認申請に
こぎつけた。
3つの新薬が承認され、日本でも海外の
標準治療薬が選択できるようになる意義は
大きい。しかしこれらはあくまで症候改善薬
で、その効果は病気の進行を数カ月から
数年遅らせるにとどまり、病気そのものの
進行を止めることはできない。
そこで期待されるのが、ADの発症過程に
アプローチして病気の進行を食い止める
根本治療薬の開発だ。
現在開発中の新薬の多くは、アミロイド
仮説に基づいている。
アミロイド仮説とは、認知症症状が出る
10年以上前から脳内にアミロイドβの蓄積
が始まり、やがて神経原線維変化
(タウの蓄積)を経て神経細胞が死に至り、
認知症症状が表れるというものだ。
現在、世界で開発中のAD治療薬は100種類
近いともいわれるが、根本治療薬の多くは
アミロイドβの蓄積を防止する、あるいは
できたアミロイドを除去する作用を持つ
薬だ。
しかし、これまで開発に成功した
根本治療薬は、今のところまだ一つもない。
今年8月17日、米国イーライリリー社は、
臨床試験(第3相)を行っていた
アミロイドβの生成過程をブロックする
γセクレターゼ阻害薬の開発を断念した
と発表した。
「開発中の根本治療薬は、AD発症後の
段階で投与しても十分な効果が得られない
可能性が高い」と話す東北大の荒井啓行氏。
これまでアミロイドβを標的とした
根本治療薬の治験が相次いで失敗している
理由について、東北大加齢医学研究所教授
の荒井啓行氏は、「現在の治験は、ADと
診断された患者が対象となるが、この
タイミングで投与しても手遅れの可能性が
高い。またアミロイド仮説そのものも、
完全に証明できていないという問題もある」
と話す。
米国では発症前治療へ
こうした中、認知症症状が出現する前の、
もっと早期から病気の過程をとらえて治療
を行っていこうとする発症前治療が米国を
中心に進められている。
発症前治療を行うには、病気の進行過程を
示す客観的な評価方法を確立することが
急務だ。そこで研究が進められているのが
バイオマーカー、つまりADの発症過程で
見られる生物学的変化の指標の活用だ。
日本でも米国と同様の方法で08年から
J-ADNI研究が始動している。
5年間にわたり、38医療機関において、
60~84歳の600人(健常者、MCI群、AD患者)
を追跡し、遺伝子検査や定期的な
バイオマーカーの測定を行う。
既に400人以上の被験者が集まっている
という。
J-ADNIの研究代表を務める岩坪氏は、
「J-ADNI研究によって、まずはMCIから
ADへの進行を予知する方法を見いだし、
将来的には未発症段階から進行を食い止める
根本治療の実現へとつなげていきたい」
と話している。
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既にご存じと言う方が多いと思いますが、
新薬が承認されました。
でも残念ながら、
>これらはあくまで症候改善薬で、その効果
>は病気の進行を数カ月から数年遅らせる
>にとどまり、病気そのものの進行を止める
>ことはできない。
そこで、発症後ではなく、発症前からの治療
に焦点があたって来ているようです。
期待したい。
関連記事があります。
「アルツハイマー病、血液検査でも検出
可能に 米研究」
これが実現できれば素晴らしいですね。
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