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2010年12月20日 (月)

視界がよく安全な手術ができる点で開腹、腹腔鏡を凌ぐ前立腺がん全摘手術にはロボット手術が断然有利

視界がよく安全な手術ができる点で開腹、
腹腔鏡を凌ぐ前立腺がん全摘手術には
ロボット手術が断然有利

がんサポート情報センター
監修:秦野直 東京医科大学泌尿器科学
教室教授
取材・文:祢津加奈子
医療ジャーナリスト
(2008年07月号)

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 前立腺の全摘手術は、前立腺がんを根治
させる基本的な治療法です。
 この全摘手術をより安全・確実に行い、
合併症の危険も低下させるのが手術用
ロボット。

 すでにアメリカでは、前立腺がんの全摘
手術はロボット手術が主流だといいます。

 日本でいち早く前立腺がんの全摘手術に
ロボットを導入した東京医科大学泌尿器
科学教室教授の秦野直さんは、「全摘手術
はロボットに切り替わらないといけません」
とまで話しています。


アメリカでは前立腺全摘術の7割が
ロボット手術
 前立腺がんが、前立腺の中にとどまり、
周囲に広がったり、リンパ節などへの転移
がないと思われる場合、根治を目的に
行われるのが、前立腺全摘術です。

 日本では開腹手術が一般的で、施設に
よっては腹腔鏡による全摘手術も行われて
います。
 ところが、今やアメリカでは、前立腺
全摘術の7割(2007年末現在)が手術用
ロボットを使ったロボット手術になって
いるのです。

 「アメリカでは、開腹手術と腹腔鏡手術、
それぞれの問題点をクリアした新しい手術法
としてダヴィンチという手術用ロボットを
導入したロボット手術が急速に普及して
います。

 2007年の時点で600台を超えるロボットが
導入され、前立腺全摘術の主流になっている
のです」
 と秦野さんは語っています。
 ダヴィンチは、もともと戦場で負傷した
兵士を本国から遠隔操作で治療するために
開発されたロボットだといわれています。


手術がやりやすく、正確にできる
 ロボットといっても、機械が勝手に手術を
するわけではありません。
 ダヴィンチは、鉗子やメスなど手術器具を
取り付けるロボットアームと操作ボックス
(コンソールボックス)という2つの機械
からなります。
 患者さんの腹部にあけた小さな穴に手術
器具を取り付けた2本のアームと内視鏡を
挿入し、術者がこれをコンソールボックス
の中で内視鏡による画像を見ながら操作し、
全摘手術を行います。
 腹部にあけた穴から内視鏡や器具を挿入
するところは腹腔鏡手術と同じですが、
秦野さんによると実際にはその感覚も操作性
も全く異なるといいます。

 ダヴィンチの場合、ロボットアームの
動きが人の関節と同じようになめらかで、
開腹手術と同じことができます。
 かつ、肉眼では見えない前立腺の裏側や
狭い部位まで自由に拡大してみることが
できます。
 それだけ手術がやりやすく、正確にできる
というのです。

 こうした利点がわかるにつれ、ダヴィンチ
は、心臓外科や婦人科などいろいろな手術で
使われるようになっていきました。
 中でも最もロボット操作が適した手術と
言われているのが前立腺がんの前立腺全摘術
なのです。

 アメリカでは、2005年には前立腺全摘術の
2割にロボットが導入され、2006年前半には
4割、そして2007年暮れには7割と、急激に
その数を増やしてきました。
 これまでに、ダヴィンチを使ったロボット
手術を受けた人は6万人以上にのぼるといい
ます。


神経の温存や血管の処理にはダヴィンチが
有利
 ダヴィンチの場合、ロボットアームに取り
付けた手術器具は人間の手首や指と同じ
ように自由に動かすことができます。
 その点では、開腹手術に匹敵すると言って
いいでしょう。
 しかし、視野が違うのです。
 開腹手術の場合は、基本的に人間の目で
見て手術を行うので、どうしても限界が
あります。
 ところが、ダヴィンチの場合、腹部に
炭酸ガスを入れて内視鏡を挿入するので、
腹部の空間が広がり、さらに内視鏡の操作
で前立腺の裏でも影でも、好きな位置から
好きな角度で見たいところを見ることが
できます。
 しかも、画像は立体的な3次元画像で
前立腺の表面に近接した位置から拡大して
見ることができるのです。

 「人間の目よりはるかに自由に見たい
ところを見ることができるのです」と
秦野さんは語っています。
 つまり、よく見えるのでそれだけ細かい
作業を確実に行うことができるのです。
 神経の温存や血管の処理にはダヴィンチ
のほうがはるかに有利なのです。

 このように、ダヴィンチの特徴は見たい
ところを見たい方向から自在に拡大して
見て、人間の手が届かないような狭いところ
にまで器具を入れてスムーズに操作すること
ができることです。

 つまり、血管の処理や神経温存など細かい
作業や狭い空間や見えにくい部位の処理を
行うには、人間の手や肉眼よりロボットの
アームやカメラをつかったほうが、はるかに
確実に行えるのです。

 こうした利点がわかった時点で、秦野さん
は前立腺がんの全摘手術は、ロボットに
切り換えるべきだと思ったといいます。

 秦野さんは、これまで500人以上の患者
さんに開腹による全摘手術を行って
きました。

 その上で、「最初は、ロボットなんて
たいしたことはないだろうと思っていた
のです。
 しかし、実際に手術をしてそのメリットが
わかるにつれ、全摘手術はこれでないと
いけない、ロボット手術に切り替わるべき
だとまで思うようになりました」と語って
います。


保険と併用できるよう申請中
 これだけアメリカで普及している
ダヴィンチも、日本ではたった*5台しか
輸入されていないのです。
 しかも、心臓手術が中心で、前立腺がん
に1番多く利用しているのは東京医科大学
です。
 つまり、日本ではまだ50人足らずの人
しか、ロボット手術の恩恵を受けていない
のです。
 その1番の原因は、日本でダヴィンチが
まだ認可されていないことです。
 したがって、東京医科大学でも、費用は
大学の負担で臨床研究としてロボット手術
を行っています。

 ダヴィンチ自体は3億円を超える機器で、
1回の手術でかかる費用は消耗品だけでも
40万円を超えるといいます。
 この現状では、「専門家はみなダヴィンチ
を導入したいとは思っている」けれど、実現
は難しいのが実情なのです。

 そこで、現在「先進医療」として保険と
併用できるように申請をしているところ
だそうです。

 危機的状況にあるといわれる日本の医療
ですが、患者さんにとってより安全で確実な
医療を実現することを忘れないで欲しいもの
です。

*1台は展示用なので実際に稼働している
のは4台
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>今やアメリカでは、前立腺全摘術の7割
>(2007年末現在)が手術用ロボットを
>使ったロボット手術になっているのです。

2007年末現在ですよ。3年も前の話。
どうしてこうも情けない状態なのでしょう。

患者にとって良いと思われる薬も機器も
導入が進まない。

何がネックになっているのでしょうか?
どうしてこうも差がでてくるのでしょうか?

理由をきちんと把握し、対策を一歩でも
進めて欲しい。

見えてくるのは、
医療費の削減=医療の切り捨て。

「日本人にとって税金とは政府に取られる
もの」
でも、本来は、「自分の負担は、いずれ
自分に戻ってくる」もののはず。
そういう信頼感をどうして国民に持たせる
ような政策が出来ないのでしょうか?

だから消費税を議論しようとすると
拒否反応が出て、議論が進まない。

もちろん税制全体で議論することですが、
その中に、消費税も入ってないとおかしい。

税収も無いのに票取りのような策を出す。
だから矛盾を起こす。
つぎはぎだらけのおかしな策だらけ。

国民も、もっと自覚を持って欲しい。

もっと良い国にするためには、
福祉は欲しいが負担はごめんだという
「いいとこどり」はもはや許されない。
のです。

みんなで良く考えたい。

>危機的状況にあるといわれる日本の医療
>ですが、患者さんにとってより安全で
>確実な医療を実現することを忘れないで
>欲しいものです。
同感です。

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