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2010年12月26日 (日)

見えてきたiPS細胞の使い道

見えてきたiPS細胞の使い道
2010/12/17 日本経済新聞

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 山中伸弥・京都大学教授による開発から
3年。再生医療の切り札と期待されるヒト
の新型万能細胞(iPS細胞)の使い道が
徐々に鮮明になってきた。

 病気やけがで失った組織や細胞を補う
治療分野より、病気が発症する仕組みの
解明や、新薬の効き具合や毒性を調べる
用途が有望になっている。

 健康な細胞を作って移植する治療は、
確かにiPS細胞の重要な応用分野と
いえる。

 しかし、長期の研究期間が必要になる。
 京大に今春新設された
「iPS細胞研究所」はその実現に挑戦
するが、10年間の達成目標としては、
パーキンソン病や糖尿病などの病気を対象
に、動物を使った前臨床試験から少数の
患者を対象にする臨床試験に入ることを
掲げる。
 実用化に向けて厚い壁があるからだ。

 1つは、治療に使おうとする細胞が
がんになる恐れがあり、確実に安全な
治療法にするにはまだ基礎的な理解が不足
していることだ。

 万能細胞から目的の細胞に成長していく
機構の詳細が分かっておらず、相当な研究
成果が生まれないと、この課題は突破
できそうにない。

 また、あらゆる種類の細胞に成長できる
とはいえ、作りやすい細胞と作りにくい
細胞がある。
 心筋細胞や神経細胞は比較的、手の届き
やすい分野だが、肝臓の細胞や膵臓
(すいぞう)の細胞はなかなか難しい。

 新しい治療技術に対する、国の審査も
慎重になるだろう。
 具体的な実現時期を明確にできない
要因が数多い。

 これに対し、病気が起きる原因の解明や
薬の効果や毒性を調べる用途にiPS細胞
を生かすアイデアが急速に浮上してきた。

 一例が心臓に対する薬の毒性診断だ。
 不整脈に陥る危険性がある「QT延長
症候群」を調べる有効な方法は従来なかった
が、ヒトの皮膚からiPS細胞を作り、
それを心筋細胞に育てて薬の副作用を検査
できるシステムを、米バイオベンチャーの
セルラーダイナミックス・インター
ナショナル(ウィスコンシン州)が開発、
09年末に販売を開始した。

 日本生まれの新技術を社会に生かそうと、
iPS細胞の実用化に向けた研究開発は、
これまでになく国の支援がしっかりして
いる。
 それでも米国に比べ関連分野の研究費は
5分の1以下、研究者数はほぼ10分の1と
差がある。
 新事業を生み出す産業界の力も断然、
米国が強い。
 日本は、官民の連携を一段と深め、既に
策定している再生医療技術に関する
ロードマップを常に見直しながら着実に
研究と開発を進めていくことが重要になる。
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iPS細胞の再生医療への展開は時間が
かかりそうです。

ヒトiPS細胞移植、脊髄損傷の
サル歩いた 慶応大発表

という記事が最近の発表で、
この記事からは、再生医療への展開は
かなり近いのかな?
と思いましたが、そうではなさそうです。

10年単位での目標設定なんですね。

>再生医療技術に関するロードマップ
>を常に見直しながら着実に
>研究と開発を進めていくことが重要
そう思います。

少しでも早くなるように期待しています。
がんばってください。

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