iPS細胞の画期的作製法、米ハーバード大開発
iPS細胞の画期的作製法、米ハーバード大
開発
(2010年10月1日19時32分 読売新聞)
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
様々な組織の細胞に変化できる新型万能
細胞(iPS細胞)を、安全に効率よく
作り出す新手法をハーバード大医学部の
デリック・ロッシ博士らが開発し、30日
の科学誌「セル・ステムセル」で発表
した。
iPS細胞は、皮膚細胞などのDNAに、
受精卵に近い状態に戻す「初期化」のカギ
を握る遺伝子を組み込んで作られる。
その際、ウイルスなどを「運び屋」
として使うのが一般的だが、ウイルスでは
DNAを傷つけ、がん化する危険が残る
のが問題だった。
研究チームは、DNAが、細胞内で
たんぱく質を作る時に伝令として働く
リボ核酸(RNA)に着目。
ウイルスの代わりに、合成した
伝令RNAを細胞に入れ、狙った4種の
たんぱく質を作らせた。
遺伝子を改変しないため、がん化の恐れが
少なく、従来の手法より速く効率的に
iPS細胞が作製できた。
筋肉細胞にかかわるRNAを導入して、
iPS細胞から筋肉細胞を作ることにも
成功したという。
---------------------------------------
iPS細胞研究は競争が激しいですね。
レトロウイルスを使わず、且つmRNAを
利用するということで、かなり有望そうな
方法に思えます。
より安全で効率的なiPS細胞作成というのは
なかなか難しいようです。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント