骨髄移植合併症:特定分子が関与 筑波大が解明
骨髄移植合併症:特定分子が関与
筑波大が解明
毎日新聞 2010年10月19日
詳細は、リンクを参照して下さい。
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白血病治療に伴う骨髄移植の合併症
のうち、半数以上が発症するといわれる
急性移植片対宿主病(GVHD)の発症
メカニズムを渋谷彰・筑波大教授のチームが
動物実験で突き止め、19日発表した。
特定の分子の働きを抑えることで
GVHDを防げるため、骨髄提供を待つ
血液がん患者と提供者(ドナー)との
白血球型の一致度が多少異なっても
移植成功の可能性が大きいという。
チームは、血液中のリンパ球にもともと
存在する特定の分子(DNAM-1)が
GVHD発症にかかわっていることを
見つけた。
この分子はがん細胞を殺すキラーT細胞
の表面に現れてがんを攻撃する半面、
患者の正常な肝臓や小腸などの細胞も攻撃
してしまうことも分かった。
実験では、ドナー役と患者役で白血球の
型が50%異なるマウスの間で骨髄移植を
実施し、重度のGVHDを発症させた。
DNAM-1の働きを抑える抗体を1回
投与すると、90日後の生存率は約80%
に達し、投与しなかったマウスの約10%
を大きく上回った。
渋谷教授は「一つの分子を標的に絞った
療法で、人間にも適用できると確信して
いる」と話す。【安味伸一】
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素晴らしい。
骨髄バンクで見つかる適合可能な骨髄は
少ないですから、朗報ですね。
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