日本で使えない(3)医療技術 実用化で遅れ
日本で使えない(3)医療技術 実用化で
遅れ
(2010年9月28日 読売新聞)
詳細は、リンクを参照して下さい。
何度も同様内容の投稿ですみません。
気になってしかたがないのです。
こんなことで良いのでしょうか?
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ほおの粘膜細胞から角膜の一部を再生
して移植し、視力を回復させる「再生医療」
に、大阪大眼科教授の西田幸二さんと
東京女子医大先端生命医科学研究所長の
岡野光夫さんのグループは2004年、
世界で初めて成功したと発表した。
口の内側から2ミリ角の粘膜細胞を
取り出し、角膜上皮(一番外側の層)細胞
への増殖・分化を起こす特殊な溶液で
2週間ほど培養。
直径2センチを超える細胞シートを作り
移植する。
研究発表の後、実用化するための臨床
試験(治験)がフランスで始まった。
これまでに30人の患者に行われ、良好
な結果が出ていることから同国で来年末の
認可が見込まれている。
一方、日本では治験の予定はない。
05年に医学研究の一環としてこの治療
を受け、視力を回復した患者、神戸市の
小林靖典さん(46)は「私と同じように
失明の不安を抱えている患者は多いはず。
国内で治療を受ける機会がないのは
悲しい」と嘆く。
小林さんは3歳のころ、両目の角膜が
濁り始めた。視力は徐々に落ち、中学
卒業時はテストの問題さえ読むことが
できなくなり、高校入学を断念した。
神戸市内の病院で、角膜が濁る原因不明
の「角膜変性症」と診断。
16歳と18歳の時に角膜移植を受け、
いったんは視力が回復した。
しかし、徐々に見えなくなり、40歳
を過ぎると、明暗は分かってもほとんど
見えなくなった。
提供される角膜が限られる中、何度も
移植を受けるのは難しい。
主治医から大阪大病院(大阪府吹田市)
での再生医療の研究を聞いた。
症状が重い左目の移植手術を受けると、
視力が0・9に劇的に改善した。
日本で開発された医療技術や器具が海外
で先に承認を受け、日本での導入が遅れる
ことがある。
「補助人工心臓」もその一例で、背景
には日本の承認審査体制の問題がある。
在日米国商工会議所の医療機器・
IVD小委員会によると、治験が必要な
新医療機器の申請から承認までの審査期間
(05年~08年調査)は、米国の
約10か月に対し、日本が約21か月で、
2倍以上の開きがあった。
このため、海外での承認申請を優先させ
たり、日本の申請を見送ったりするケース
がある。
医療機器の承認にかかわる審査官は、
米国は約400人。
これに対し、日本の「医薬品医療機器
総合機構」には約60人と少なく、審査の
遅れの一因となっている。
国は最近、審査の迅速化や体制の充実に
取り組んでいるが、安全性を確かめながら、
効率を高める一層の工夫が望まれる。
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なんとかなりませんか?
同様の話は山ほどある。
>研究発表の後、実用化するための臨床
>試験(治験)がフランスで始まった。
> これまでに30人の患者に行われ、良好
>な結果が出ていることから同国で来年末の
>認可が見込まれている。
> 一方、日本では治験の予定はない。
日本で開発された技術なのに、
外国で先に承認される。
>国は最近、審査の迅速化や体制の充実に
>取り組んでいるが、安全性を確かめ
>ながら、効率を高める一層の工夫が
>望まれる。
こんな悠長なことを言っていて良いの
ですか?
もっとダイナミックに変えるべきだと
思います。
>「私と同じように失明の不安を抱えて
>いる患者は多いはず。
>国内で治療を受ける機会がないのは
>悲しい」と嘆く。
まったく悲しい状況です。
先進諸国との差は明らか。
先進諸国は安全性をおろそかにしている
のですか?
何故フランスなのでしょう?
どこが違うのですか?
先進諸国との差を埋めようとする強い
意志が全く感じられない。
大いに不満です。
小林さんと同様の例で言えば、治療を
望むのならば、フランスへ行きなさいと
言っているのでしょうか?
お金は自分でなんとかしろと、
冷たい国です。
つい最近投稿した関連記事です。
デバイスラグ問題と日本の
「ノーリスク志向」
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コメント
本当ですね。
いつまでも過去の遺産(新幹線とか)で闘っていないで、常に新しい考え、技術で世界に出て欲しいです。
投稿: H!ro^ ^ | 2010年10月 5日 (火) 17時30分
わかっているのに変われない。
言い訳ばかりで前に進まない人ばかりしかいないからなのか?
リスクをとらない人ばかりしかいないからなのか?
いったいどうなっている? としか言いようがない。
このままで良いと思っている人はいないはずなんだけど、
投稿: haredasu | 2010年10月 6日 (水) 11時29分