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2010年10月14日 (木)

名古屋の既成勢力は何を読み誤ったのか?46万人超の市議会リコール署名が促す二元代表制の再起動

名古屋の既成勢力は何を読み誤ったのか?
46万人超の市議会リコール署名が促す
二元代表制の再起動
2010年10月14日 DIAMOND online

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 名古屋市で議会解散請求(リコール)の
署名集めが展開されていた9月10日、
市議会側がリコール運動に対抗する
シンポジウムを開催した。

 集まったのは、超党派の議員約50人と
300人を超える市民たち。
 パネラーを務めた大学教授らが次々に
河村たかし市長の言動を批判した。

 ある憲法学者は「市長が自らの政策実現
のために議会リコールを主導するのは、
直接請求制度の趣旨に反する」と、
市長主導のリコール運動を批判した。
 そして、「市長が唯一の市民代表なの
ではなく、議員も全市民の代表だ。
 憲法は、議会に第一義的な住民代表の
役割を与えている」と憲法論を述べ、
「(河村市長は)市民を動員するのに
長けており、減税に反対する議会を
抵抗勢力に仕立て上げた。
 自らを庶民の代表として議会を攻撃する
ポピリズムだ」と厳しく批判した。

 シンポジウムは2時間に及び、会場内は
熱気に包まれた。
 「民主主義の危機」「二元代表制の否定」
こんな言葉が飛び交い、リコール運動への
批判が渦巻いた。

 しかし、大事な視点が抜け落ちていた。

 議会がこれまで何をしてきたのか、
そして、これからどうするのかという
視点である。

 これらについてはなぜか、ほとんど言及
がなかった。

 全市民の代表であるはずの個々の議員が、
市民からどのように見られているかに
ついてもだ。

 議員の多くは市長主導のリコール署名
集めを暴挙で、かつ、無謀な試みと
冷ややかに見ていたのである。

 結果は周知の通りである。
 必要数を10万人分も上回る約46万人分も
集まった。

 なぜ、これほどの署名が集まったのか。

 議会リコールの署名集めを担った
(受任者)のは、主にごく普通のナゴヤの
庶民であった。

 これまで市民運動とは無縁だったという
人達ばかりで、きちんと組織ができていた
訳でもない。

 そうした受任者や署名者をつき動かした
のは、これまでの市政や議会、そして、
政治全般への不信や不満、苛立ちであり、
社会に広がる閉塞感を何とかして変えたい
という思いだ。

 市民税減税の恒久化を願ってという人は
きわめて少なかった。

 名古屋市は長年、市OBの市長が続き、
議会もオール与党(共産党を除く)体制で
これを支えた。
 全て丸く収まる時代が延々と続き、市政
は住民と遊離していった。
 市長選や市議選は、無風選挙が恒例化し
投票率は低迷。
 住民は、自らが選んだという実感の
乏しい市長と議員を持たざるを得なかった。

 二元代表制の空洞化である。

 その一方で、議員の家業化、指定席化が
進み、世襲や労働組合出身者が議場で幅を
利かせるようになった。
 議員報酬はお手盛りで決められ、年間
1600万円に。

 二元代表制の空洞化を打破したのが、
河村市長の誕生だ。
 庶民派の政治家で、かつ高い知名度と
人気を誇る。
 「小沢一郎氏からカネを引いて、愛嬌を
足したような政治家」(柳川喜郎・
元御嵩町長の指摘)だ。

 市長選の投票率は前回(05年)の27.5%
を大きく上回り50.5%を記録。
 得票数も史上最多の約51万票に達した。
 河村市長は就任直後、年額2720万円の
市長給与を800万円に引き下げ、1期4年ごと
に支給される市長退職金4420万円もゼロに
した。そして、議会と衝突しながらも公約
実現に奮闘した。

 こうした河村市長の姿勢を見て、住民も
ある思いを抱くようになった。
 自分たちの議員を自分たちで選び
直したいと。
 市議選の投票率は前回(07年)4割にも
満たなかった。
 選択肢の乏しさと争点の希薄さ、
そして、市政参画への諦観などによる。

 住民の多くが市政に背を向けてしまって
いたのである。
 そうした住民たちが今回、リコール署名
運動に参加したものと思われる。

 いずれにせよ、次回の市議選や市長選の
ポイントは投票率がどのようなものに
なるかである。
 つまり、空洞化した二元代表制の修復
であり、再起動である。
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国会議員の選択もそうだけれど、市議会、
県議会議員の選択はもっとひどい状態だと
思う。

なぜなら、市民、県民の為に働いてくれる
のかどうかの情報があまりに乏しい。
これでは選びようがない。

このことに一石を投じたものですね。

>空洞化した二元代表制の修復であり、
>再起動である。
と思います。

是非、これをきっかけとして、国民の
皆さんは考えて欲しい。

選挙とは何かを。

自分達の無関心な結果が今なのだと、
思わないといけないと思う。

投票率の低さにはあきれてしまう。

特に若い人達には選挙とは、これからの
自分の未来を託す人を選択するのだと
言うことを考えて欲しい。

国民の為に働くのだ、という人に是非
立候補して貰いたいものです。

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