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2010年9月28日 (火)

証券会社からCG界へ、決意の転身実る 成田昌隆さん

証券会社からCG界へ、決意の転身実る
成田昌隆さん
2010/09/26 朝日新聞 「ひと」欄


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 ホラーの名作「エルム街の悪夢」の
リメーク版が封切られた4月、ロサンゼルス
近郊の映画館に深夜、座った。
 字幕に自分の名前を見つけ、涙がにじんだ。
 帰り道、ひとり車を運転しながら、また
泣いた。

 パソコンによる造形を担当する
「モデラー」として、ほおが深くえぐれた
主人公フレディの顔を制作した。
 会社勤めを45歳で辞めてハリウッドに
飛び込み、わずか1年半でつかんだ大仕事
だった。

 愛知県で生まれ育ち、バブル景気の
さなかに日本の大手証券会社に入社。
 取引システムの専門家として米国駐在中
の13年前、ゲーム展示会で見たCG
(コンピューター・グラフィックス)
ソフトが、昔からの映画へのあこがれを
刺激した。

 「これなら自分でアニメが作れる」。
 仕事と食事以外は自室にこもり、
パソコンと向き合う生活を3年続けた。
 会社の海外事業縮小を機に転身。
 学校で技術を学び直し、週300ドルの
仕事から始めて、自動車のCM、そして
フレディへ。

 スピード出世を支えたのが、趣味の
プラモデルだ。
 全米コンテスト優勝の腕前で、塗装の
はげ方など、リアルに見せる技術の多くを
得た。
 「フレディ」では顔の筋肉の走り方を
調べるために解剖学も学んだ。

 今、家ではCGもプラモデルも触らず、
家族との時間を大切にする。
 いくつになっても演じられる俳優になる
のが次の夢だ。
 やっと身を置けた銀幕の世界に少しでも
長くいられるように。
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すごいです。おめでとうございます。

あこがれを実現する。
その努力には頭がさがります。

「学校で技術を学び直したのは当然としても
顔の筋肉の走り方を調べるために解剖学も
学んだ。」
とはなかなか出来ないことです。
45歳での転身、しかも全く異分野へ

もうひとつ、いつも関心するのは、
米国での採用時の人への評価です。
というか採用する基準?

日本なら、キャリアがどうとか、
要するに、今もっている技術の評価
ではなく関連のないものまで評価の材料
にする。意味のないことだと思う。

この点米国は素晴らしい。
多分日本では、こうはならない。
だから進歩が遅い。ガラパゴス化する?
どうなんでしょう?

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