朝日がん大賞を受ける 津金昌一郎さん
朝日がん大賞を受ける 津金昌一郎さん
2010年09月01日 朝日新聞「ひと」欄より
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たばこを吸う人が、がんになりやすいこと
はよく知られている。
では、どれくらい悪いのか。
「吸う男性はがん発生のリスクが吸わない
人の1.6倍。
禁煙すれば男性のがんの3割は予防
できます」と答えてくれるのが、この人だ。
運動もがん予防になる。
男性では大腸がんのリスクを下げていた。
コーヒーをよく飲む人は肝がんになり
にくいことも発見した。
どんな生活習慣が、がんを防ぐのか。
欧米の研究データは多いが、日本人を対象
にした信頼性の高いデータは少なかった。
この20年間、日本人のデータを積み
重ねてきた。
岩手、長野、高知、長崎、沖縄などで
住民に食生活や運動、喫煙の有無を
アンケートし、健診をした。
協力してくれた住民は約13万人。
その後、どんな病気になったのか、今も
追跡調査を続けている。
国立がん研究センターの予防研究部長
として、英文論文だけでなく、インター
ネットを通して広く国民に予防の情報を
提供する。
慶応大医学部の学生時代、ブラジルなど
南米を旅した。
日系人が日本の食文化を守って健康を
維持している姿が強く印象に残った。
食と健康の研究にのめり込む出発点
だった。
ただ、研究に没頭して、患者を診ていない。
「いつかは臨床医をやりたい」と願って
いる。
一人ひとりの生活習慣に応じ、どんな
病気に気をつけたらいいか、適切な助言が
できる医師になりたい。
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「朝日がん大賞」受賞
おめでとうございます。
食は健康にとって大切なものです。
>どんな生活習慣が、がんを防ぐのか。
>欧米の研究データは多いが、日本人を
>対象にした信頼性の高いデータは少な
>かった。
>この20年間、日本人のデータを積み
>重ねてきた。
素晴らしい。
なかなか出来ないことです。
すでに良い医師だと思います。
尊敬します。
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