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2010年9月18日 (土)

「国策に奉仕する医療」との決別を!

日経メディカルブログ:
本田宏の「勤務医よ、闘え!」
「国策に奉仕する医療」との決別を!
2010. 9. 16 日経メディカルONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 この小冊子は、2009年10月31日に愛知県で
開催された「患者の権利宣言25周年記念
シンポジウム」の記録集です。

 この中で、「ハンセン病問題に関する
検証会議の提言に基づく再発防止検討会」
の座長代理を勤めていらっしゃる九州大学
大学院法学研究院教授の内田博文氏が、
「医事法におけるパラダイムの転換
―国策に奉仕する医療から国民の命を守る
医療へー」と題して、素晴らしい講演を
されています。

 以下に、内田氏の言葉を引用しつつ、
特に印象に残ったポイントを紹介します。


【日本医師会や現行法は遅れている】
 内田氏によると、現在、患者の権利章典
として注目されているのは、アメリカ病院
協会が1973年に採択した「患者の権利章典」
と、1981年9月10日の第34回世界医師会総会
で採択された「患者の権利に関する
リスボン宣言」です。

 リスボン宣言の序文では、次のように
謳われています。

 「法律、政府の措置、あるいは他の
いかなる行政や慣例であろうとも、患者の
権利を否定する場合には、医師は、この
権利を保障ないし回復させる適切な手段を
講じるべきである」。

 この「リスボン宣言」と、2004年の
日本医師会「職業倫理指針」の間には、
重要な相違が見られる、と内田氏は指摘
します。

 後者は、医師の患者に対する責務という
観点から定められているために、
「『リスボン宣言』が謳うような
『患者の権利』についての重要な諸規定が
欠落している」のです。

 その半面、医療従事者の責務については、
医療法や医師法などで詳細に規定されて
います。

 つまり、日本では、医療に関する
法規定は「「患者の権利」の擁護という
観点から導き出されてものではなく、
あくまでも国の医療行政を円滑に進める
ための医療施設や医療従事者に対する行政
取締法規という性格が強い」と内田氏は
述べています。

 このような法規定の性格から、日本では、
医療従事者の責務については処罰型の
担保方法が採用されています。

 「これでは、北欧における『患者の
権利法』の立法趣旨とされた、患者と医療
従事者との信頼関係を促進するどころか、
かえって損なうことにもなりかねません」
と内田氏は警鐘を鳴らします。


【患者と医療従事者の関係を損なう
日本の医療行政】

 一方、わが国には、「医療施設などを
整備する国や自治体の責任について定めた
法規定は見当たりません」。

 内田氏は、これらのことが、患者と医療
従事者との間に相互不信を生み、ひいては
医療訴訟の増加、医師不足を招くという
悪循環をもたらしている、と指摘します。

 「医療ないし医療提供者が国策に奉仕
させられるという明治以来の法制は、
依然として現在でも維持され、むしろ強化
されようとさえしています。

 医師法第19条の(中略)応召義務規定も、
医師に対し、『患者の権利』擁護義務では
なく、前近代的な服従義務を課した規定だ
との批判が有力」だと、内田氏は指摘
します。

 そして、最も印象に残ったのが以下の
言葉です。

 「国策に奉仕する医療は、もちろん科学
の名に値しません。
 統治のための技術でしかありません。
 国家からの独立性の保証なくして、科学
も専門家も存在し得ません。
 そして、ここで注意しなければならない
ことは、医療ないし医療提供者が国策に
奉仕させられるということは、国民の命が
国策に奉仕させられるということを意味
するという点です」。

 いかがでしょうか。内田氏の指摘は、
まさに、現在の日本の医療崩壊の根底
にある大問題を言い当てていると
思いませんか。

 私は今回の医療再生フォーラムで、この
視点を強く訴えたいと思います。
 「国策に奉仕する医療」から私たち医療者
が決別するとき、初めて医師の大同団結と
患者さんとの共闘が可能となり、医療再生
の第一歩を踏み出せるのではないで
しょうか。
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大変大きな問題です。

>つまり、日本では、医療に関する
>法規定は「「患者の権利」の擁護という
>観点から導き出されてものではなく、
>あくまでも国の医療行政を円滑に進める
>ための医療施設や医療従事者に対する行政
>取締法規という性格が強い」と内田氏は
>述べています。

>「国策に奉仕する医療は、もちろん科学
>の名に値しません。
>統治のための技術でしかありません。
>国家からの独立性の保証なくして、科学
>も専門家も存在し得ません。
>そして、ここで注意しなければならない
>ことは、医療ないし医療提供者が国策に
>奉仕させられるということは、国民の命が
>国策に奉仕させられるということを意味
>するという点です」。

>「国策に奉仕する医療」から私たち医療者
>が決別するとき、初めて医師の大同団結と
>患者さんとの共闘が可能となり、医療再生
>の第一歩を踏み出せるのではないで
>しょうか。
同感です。

どうして日本医師会は、
「患者の人権擁護」のためではない
「倫理指針」を策定したのでしょうか?

法律には逆らえないということで
しょうか?

戦ってください。
「国策に奉仕する医療」から
「患者の人権擁護」の医療に向かって


以前投稿した以下のものと
同じことを言っていますね。

Vol. 266 プロフェッショナル・
オートノミー:日本医師会の情報操作と
医療界のガラパゴス化

指摘している人はいるのに耳をかさない
医師が多いということでしょうか?

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