【厚労省検討会】慢性の痛み治療で提言‐適切な医療体制構築を要望
【厚労省検討会】慢性の痛み治療で提言
‐適切な医療体制構築を要望
2010年9月17日 薬事日報
詳細は、リンクを参照して下さい。
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生活の質を著しく低下させる
“慢性の痛み”。
外来受診の際の自覚症状の上位を腰痛、
肩こり、関節痛、頭痛が占めるとの調査報告
があるほど、多くの国民が抱える悩みだが、
筋骨格系疾患、神経系疾患、内科系疾患から
原因不明のものまで様々な上、痛みの客観的
指標が確立されておらず、なかなか解決が
難しく、就労困難者もいるという。
こうした社会的課題にどう対応すべきか。
厚生労働省の「慢性の痛みに関する
検討会」は、この課題に取り組む方向性を
まとめた。
検討会は、既に取り組まれている癌性
疼痛を除く慢性痛を対象に、現状や課題を
整理している。
それによると、現在の医療提供体制に
ついて、従来通りの消炎鎮痛薬の使用や
神経ブロックといった治療などでは、
「治療抵抗性を示す慢性の痛みに対し、
必ずしも適切な治療法を選択しているとは
言い難い」という。
本来であれば、個々の疾患分野や医療
職種に限定されない、総合的なアプローチ
が求められるものの、「痛みを専門とする
診療体制は十分に整備されていない」
としている。
科学的根拠に基づく情報が整理されて
おらず、医療従事者、患者、国民が適切な
医療の最新情報を容易に入手できる
相談窓口、情報センターの整備も不十分で、
痛み診療に対する認識には、一般医と
専門医の間、専門医同士の間、医療従事者
と患者の間で、格差があることも指摘
している。
また、臨床現場では麻薬性鎮痛剤の使用
など、薬物療法の選択肢が広がりつつある
一方で、諸外国で痛みに対する有効性が
確立されている抗てんかん薬や抗うつ薬
でも、国内で適応外となっているケースが
多いことを問題視。
そのため、「慢性の痛みに適正に使用
できるようにする方策も、具体的に検討
していく必要がある」としている。
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良いことですね。
進めて欲しいと思います。
医療後進国ニッポンを少しでも前へ
進めて欲しい。
つい最近プレガバリン(商品名リリカ)が
帯状疱疹後神経痛に使えるように
なったようですが、実態はなかなか
進まないんです。
わかっているのになかなか改善されない
というのが現状。
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