非従来型超伝導体を測定する
非従来型超伝導体を測定する
波としての性質をもつ電子が作り出す干渉
パターンから、鉄系超伝導体の超電導の発現
には微小な原子磁石が重大な役割を果たして
いることが明らかになった
20 August 2010 RIKEN RESERCH
詳細は、リンクを参照して下さい。
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室温超伝導の実現は、数十年にわたって
物理学の究極の目標となっている。
電気抵抗がゼロの実用材料を開発できれば、
物理学の大きな進歩といえるだけでなく、
送電網から電動機まで、さまざまな技術に
革命をもたらすことだろう。
しかし、約-240℃以上の温度で超伝導と
なるいわゆる「高温」超伝導体の超伝導発現
機構はいまだに不明であり、これまでに
超伝導が観測された最高の温度でも-108℃
である。
このたび、理研基幹研究所の花栗哲郎専任
研究員らは、科学技術振興機構(JST)、
電気通信大学、東京大学と共同で、2008年に
発見された重要な高温超伝導材料の超伝導
発現機構を明らかにした1。
研究チームは、電子対の位相とそれに伴う
超伝導ギャップが電子対の運動量に依存する
と仮定した場合、干渉パターンを説明できる
ことを発見した(図2)。
これは、スピンが電子対形成を媒介して
いることを示している。
この機構は、理論的には予測されていたが、
実験により実現されたことはなかった。
今回のデータは、鉄系超伝導体における
スピンの役割を裏付けるものであり、格子
振動に基づかない、従来型超伝導体とは
異なる超伝導発現機構を理解するための
基礎となる。
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難しいですね~
>今回のデータは、鉄系超伝導体における
>スピンの役割を裏付けるものであり、
>格子振動に基づかない、従来型超伝導体
>とは異なる超伝導発現機構を理解する
>ための基礎となる。
ということで、
室温超伝導の実現に半歩くらいは近づいた
のかな?
もし、室温超伝導が実現出来ればその
恩恵は計り知れないものになるはずです。
身近な所では、磁気浮上式鉄道とか医療
で使われて入るMRIの磁界は超伝導磁石に
よるものです。
でも、超低温を保つことが大変で効率が
とても悪い。
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