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2010年8月 4日 (水)

医師のヘッドハントはこう行われている

医師のヘッドハントはこう行われている
2010. 8. 3 日経メディカルONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 われわれの業界では、行政、学会、学校の
「3G市場」は、経済の原理を持ち込んで
スカウトを行っていくには不向きな業界だと
考えていました。
 市場性があるかもしれないけれど、積極的
に介入するべきではないだろう、と。

 ところが、医療機関からの要望でいくつか
お手伝いしてみると、特に遠慮する必要は
なく、少し踏み込んでやってもいいでは
ないかというふうに考えが変わりました。

 当社のクライアントは、各地域で中核的な
役割を果たしている比較的規模が大きい病院
が中心です。
 県庁所在地、政令指定都市ではなくその県
で第3、第4、第5の都市にある、社会医療
法人などが経営する公益性の高い中核病院。

 そういう病院が建て替えて増床したり、
自治体病院の統廃合で運営を譲渡されると
いったことが各地で結構あります。

 そのように前向きに事業拡大しようとして
いるけれども、看板医師がいない、といった
ケースが典型的なパターンですね。

 なぜ、県庁所在地、政令指定都市にある
中核病院でないのかというと、そういう病院
のほとんどが大学の系列病院だからです。
 ほかからいい医師をお連れしたいと思って
も、大学との関係で良いポジションを用意
することが難しい。
 だから、そうした病院ではヘッドハントが
成立しにくいという事情もあります。

 ファーストコンタクトでは、当社が転職
のあっせん、スカウト会社であると説明を
しながら、「今すぐ転職をお考えではない
にしても、意見交換の機会として一度お会い
できませんか」とストレートにインタビュー
を申し入れます。

 その際にサーチファーム・ジャパンとして
の経済界での実績・知名度が非常に役立って
います。つまり、転職には特に興味がなく
ても、経済界から医療界はどう見えている
のか、あるいはご自身の市場価値は経済界と
比較したらどうなのか、といった視点で話を
聞きたいという先生が実はとても多いのです。

 なので、会っていただける確率が極めて
高い。当社が医療業界だけでビジネスを
している会社だったら、この優位性は
なかったと思います。


 医師不足ではなく「偏在」。
 だからビジネスが成り立つ

 その後何回かお会いしてわれわれが
エージェントとして病院との間に入り、条件
が合えば転職が決まっていくわけですが、
これまでの説明から分かるように、われわれ
がやっていることは、大学医局にいるミドル
クラス以上の医師を地方の3~5番目の都市に
ある病院に招聘するケースが主です。
 その意味で「医師の偏在」が前提になって
いるビジネスだと考えています。

 ところで、世間では「医師不足」と言われ
ますが、私の感覚では医師が不足している
気は全くしません。
 今でちょうどいいか、もっと減らしても
いいかもしれないと思っているほどです。

 私たちがアプローチする先生方は、県庁
所在地、政令指定都市にある大学やその関連
病院にいるわけですが、そうしたところでは
全体的には足りている印象があります。

 人が足りないところから「引き抜く」こと
はいろいろな意味で問題があります。
 教授選絡みの人事など単純な需給ではない
要素もありますが、基本的には人材が充足
している医局を狙っていくわけですが、足り
ないところの方が少ないとの印象です。
 あるのは「偏在」だと思います。

 そのような意味で、われわれの仕事は
「医師の偏在」をわずかですが改善する
社会的に意義があるものだと思っています。

 クライアント医療機関が支払う料金は、
そうした活動にかかる原価を積み上げた
定額制で、医師の年収とは全く関係あり
ません。地域差がありますが、1人750~
2500万円が相場でしょうか。

 成否にかかわらず費用が発生しますが、
それに納得してくれたクライアントが依頼
しているということです。

 高額と思われるかもしれませんが、
われわれは相応のレベルの先生方をスカウト
しますので、その先生に常勤でずっと働いて
もらえれば、決して割高ではありません。

 当社の医師のヘッドハンティング成功率
は75%前後です。
 医師の場合、医局との関係などがあり、
やはり経済界でのエグゼクティブのヘッド
ハンティングより成功率は低いです。

 時間も必要で、ファーストコンタクトから
数年かかることも珍しくありません。
 クライアントにはその辺りの説明をし、
通常2~3年の期間をいただきます。
 2~3年内でクロージングした成功率が
75%ぐらいということです。
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>われわれがやっていることは、大学医局
>にいるミドルクラス以上の医師を地方の
>3~5番目の都市にある病院に招聘する
>ケースが主です。

こういうケースでは、
>世間では「医師不足」と言われますが、
>私の感覚では医師が不足している気は
>全くしません。
>今でちょうどいいか、もっと減らしても
>いいかもしれないと思っているほどです。

要するに、
>医師不足ではなく「偏在」。
>だからビジネスが成り立つ
ということらしい。

なるほどね。「偏在」という事実がある。

医師が不足しているのは、ごく限られた
分野。
例えば救急分野における外科、産婦人科、
小児科、そして僻地医療。

ようするに、行きたがらない分野だから
当然、人も足りなくなる。

だとすると是正するためには、待遇の
改善は当然として、医師の自由意志
だけでは、是正出来ないでしょう。

単に医師の総量を増やしても駄目だと
思います。
と言っても絶対数としては、まだまだ
先進国の中では少ないらしいので、もっと
増やす必要はあるらしいのですが、

偏在の是正には上記のような企業も必要なの
かも知れません。

一番良いのは、調整機関が国民に良い医療を
提供するという目的から、医師の分野毎の
必要総数を割り出し、強制力を使って適正
配分するという方法ですが、実現は難しい
でしょうね。

ただ、医療は公共としての性格があり、自由
意志のみに任せておくというのは、国民に
対して適正な医療を提供するという国として
の責任放棄に近いと思います。

とくかく早急に、真剣に議論して貰いたい
ものです。

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