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2010年8月19日 (木)

北海道大学、人工癌ペプチドワクチンで世界初の臨床研究成果

北海道大学、人工癌ペプチドワクチンで
世界初の臨床研究成果

2010年8月17日
日刊工業新聞 Business Line

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 ヘルパーT 細胞とキラーT 細胞を活性化
できる人工癌ぺプチドワクチン療法で抗がん
効果実証

-世界初の臨床研究成果-
制がん剤耐性、放射線耐性の悪性転移性
乳がん細胞が完全消失!

●研究成果のポイント
・ ヘルパーT細胞とキラーT細胞を活性化
 できる人工癌ペプチドワクチンで世界初
 の臨床研究成果

・ 制がん剤耐性、放射線耐性の悪性転移制
 乳がん細胞が完全消失

・ 大腸がんの肺転移症例において転移病巣
 の増大を抑制

・ がん免疫治療のさらなる発展へ大きな
 一歩

(研究手法・研究成果)
 これまでの癌ワクチン免疫療法と大きく
異なる点は、従来のがん抗原ぺプチド
ワクチン免疫療法は、癌細胞破壊能力を持つ
キラーT 細胞のみを標的として、がん患者の
抗がん作用を高めようとしたのに対して、
本プロジェクトにおいては、免疫調節の
司令塔であるヘルパーT 細胞と最終的殺し屋
であるキラーT 細胞の両者を標的として、
癌患者の抗がん免疫を高めることを試みた
点です。

 すなわち、ヘルパーT 細胞とキラーT 細胞
を活性化できるそれぞれの癌抗原エピトープ
(細胞を活性化できるぺプチド部位)を同定
した後、それらを人工的に結合させたアミノ
酸40 個からなる人工がんぺプチドを合成
したのです。
 西村教授はこのヘルパーT 細胞とキラー
T 細胞の両者を活性化できる癌ぺプチドを
(Helper/killer hybrid epitopelong
peptide: H/K-HELP)と名付け、臨床研究に
用い、安全性と免疫調節効果を調べました。

 その結果、これまで11 例のがん患者に
H/K-HELP の投与が開始され、評価対照6 例
のがん患者のうち、4 例において癌特異的
なヘルパーT 細胞やキラーT 細胞の上昇が
観察され、癌特異的な抗体価の上昇も認め
られました。
 重篤な有害事象は全症例において認められ
ませんでした。

 しかも,ヘルパーコンソーシアムに参画
する近畿大学医学部外科、奥野清隆教授は、
いわゆるトリプルネガティブ乳癌(エストロ
ゲン受容体 (ER), プロゲステロン受容体
(PgR), HER2 受容体がいずれも陰性)に
おいて、制がん剤治療に耐性、放射線治療
にも耐性の発頸部リンパ節転移乳癌細胞が
H/K-HELP を用いた2 クールのがんワクチン
療法でCT 画像上、完全に消失したことを
確認しました。

 奥野教授は、『今後、再燃が起こらないか、
他部位の転移が発生しないかを厳重に追跡
する必要があるが、トリプルネガティブ乳癌
でしかも標準的化学療法(アントラ
サイクリン系の術前化学療法、タキサン系
薬剤、CPT-11)に抵抗性、かつ放射線療法
(60Gy) にも抵抗性の術後再発リンパ節に
このH/K-HELP ワクチンが著効を示したこと
は標準的治療(手術、化学療法、放射線療法)
に抵抗性の再発乳癌治療に新しい希望を
与えるものである』と話しています。

(今後への期待)
 西村教授らは「我々が計画している癌免疫
治療の最終ゴールは、このH/K-HELPとがん
抗原特異的に働くTh1細胞を併用した、がん
ワクチン・Th1細胞治療です。

 その治療の実施によってさらに良好な治療
効果が期待されるであろう。
 しかし、H/K-HELP は従来用いられてきた
8-9 アミノ酸のショートぺプチドとは
異なったロングぺプチドの新しいタイプの
がん抗原ぺプチドで、H/K-HELP単独の癌
ワクチン療法でも十分な抗がん効果が期待
できるのかもしれない」と考えています。

 西村教授は本研究成果を8 月22-27 日に
神戸で開催される第14 回国際免疫学会
シンポジュウムで発表する予定です。
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素晴らしい成果です。
人間が本来持っている免疫システムは
やはり素晴らしい。

どうすれば、その免疫システムを活性化
できるのか?

>これまでの癌ワクチン免疫療法と大きく
>異なる点は、従来のがん抗原ぺプチド
>ワクチン免疫療法は、癌細胞破壊能力を
>持つキラーT 細胞のみを標的として、
>がん患者の抗がん作用を高めようとした
>のに対して、本プロジェクトにおいては、
>免疫調節の司令塔であるヘルパーT 細胞
>と最終的殺し屋であるキラーT 細胞の
>両者を標的として、癌患者の抗がん免疫
>を高めることを試みた点です。
ということですね。

期待しています。がんばってください。

>-世界初の臨床研究成果-
というのも良いですね。

がんワクチン開発関連情報です。
がんワクチン相次ぎ参入。最先端技術、
実用化急ぐ。(最新医療情報:新薬)

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