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2010年8月18日 (水)

障害者雇用に取り組む、あるITサービス会社の“ミラクル”

障害者雇用に取り組む、あるITサービス
会社の“ミラクル”

2010/08/18 IT Pro

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 「障害者雇用への関心が高まっている証
である」。
 中堅ITサービス会社、アイエスエフネット
(以下、ISFネット)の渡邉幸義社長は、
ITサービス関連業務に障害者を採用する
子会社、アイエスエフネットハーモニーの
事務所見学者が2010年中に延べ2000人に達
する勢いで増え続けていることを嬉しそう
に語る。

 2000年1月設立のISFネットは、ネット
ワーク構築や運用・保守などに携わる技術者
が不足していることに着目し、未経験者を
一人前の技術者に育て、供給するビジネスに
参入した。

 その一環からニート/フリーターや障害者、
ワーキングプア、引きこもり、シニアと
いった社会的弱者を積極的に採用。

 国内18カ所に加えて、韓国や中国など
アジアに拠点を設け、社員約1650人、売り
上げ約80億円の規模に成長した。

 この中で、ITサービス関連事業に障害者
を採用する目的で2008年1月に設立したのが
ISFネットハーモニーである。

 すでに帳票作成などに従事する社員は
17人(2010年4月時点)になり、2009年度は
経常利益率16%の黒字だったという。

 「業界関係者から“ミラクル”と言われた」
(渡邉社長)という。

 ミラクルを起こした理由の1つは、3人
チーム編成にある。
 障害の異なる3人(身体障害者、知的
障害者、精神障害者)で混合チームを組み、
各人がそれぞれの強みを生かすようにした。

 そんな現場を見学しくれた人がファンに
なり、好循環が生まれたこともあって、
月1回ペースで職場見学会を開催している。

 もちろん、採用にあたっての試練は
あった。

 誰も面接を受けにこなかったことだ。

 「企業が求めるような人はすでに働いて
おり、採用しようと思っても誰も応募
しない」(ISFネットハーモニー)のが現実
だった。

 障害者の両親からは、「経営者が障害者
採用に理解を示しているのか」「つぶれる
ような会社なのではないか」「不景気になる
と、最初に障害者を切るのではないか」と
いった心配の声も聞こえてきた。
 「単純作業なら、いずれは辞めてしまう」
と仕事内容を懸念する両親もいたという。

 ISFネットハーモニーによると、障害者は
日本の人口の約5%、約700万人になる。
 うち働ける人は約300万人と言われて
いるが、実際の従事者は35万人程度だという。

 初期教育の困難さ、コミュニケーション
が取れない、可能な業務が分からない、
などの理由から採用をためらう企業もある
だろう。

 それでも渡邉社長は「企業が雇用に一歩
踏み出せば、その何割かが働けるはず」と
確信し、各人のスキルに合わせて業務を用意
するとともに、社員のスキル向上に取り組ん
でいる。

 自宅にいたり、施設にいたりする障害者
らに働く場を用意すれば、彼ら彼女らには
「やりがい」と「求められる喜び」が生ま
れる。しかも、納税者になる。

 採用する企業側にもメリットがある。

 社員は、障害者が働いているのを当たり前
と思うようになる。

 偏見がなくなり、「毎日、一緒にいれば、
やがてチームワークで仕事ができるように
なる」(渡邉社長)。

 社員は「表裏がなく、物事をはっきり
言ってくる」ため、渡邉社長が経営者として
の考えを改めることもあるという。

 給与をきちんと支払い、事業を黒字化
すれば、継続的な発展も遂げられる。
 渡邉社長は「2020年までに1000人を雇用し、
給与を今の月額13万円から月額25万円を
出せるようしたい」と話す。
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>渡邉社長は「企業が雇用に一歩踏み出せ
>ば、その何割かが働けるはず」と確信し、
>各人のスキルに合わせて業務を用意する
>とともに、社員のスキル向上に取り組ん
>でいる。
素晴らしいです。
「言うは易く、行うは難し」です。

その実行力尊敬します。
がんばってください。

ちょっと内容は異なりますが、人を生かす
ということはどういうことなのか、
考えさせられます。
先入観を持つことは御法度です。

参考リンクをどうぞ、
「わさびのにおいで命を救う」を生んだ、
障害者のチカラ《前編》
シームス

民間は頑張ってます。

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