冷却方式の工夫などで電力を3割減 NTTデータ
冷却方式の工夫などで電力を3割減
NTTデータ
2010/08/31 IT Pro
詳細は、リンクを参照して下さい。
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NTTデータの「グリーンデータセンタ」は、
環境志向をうたったデータセンターである。
同社のほかのデータセンターに比べ、消費
電力量を約3割削減したという。
二酸化炭素に換算すると、削減量は年間
2000トンに上る。
グリーンデータセンタにおける消費電力量
削減の取り組みは、大きく二つある。
一つは、「アイル・キャッピング」という
新しい冷却方式である。
これは、ホットアイル・コールドアイル
という一般的な冷却方式を発展させたもの。
ホットアイル・コールドアイルでは、
ラック列の前面同士、後面同士を向かい
合わせて並べ、熱排気がたまる通路(ホット
アイル)と冷気を送り込む通路(コール
ドアイル)を分ける。
こうしてラックの前面から冷気を送り込み
効率的にサーバーを冷やす。
しかしこの仕組みには、コールドアイルの
端や上部ではホットアイルからの熱排気が
混ざり込んで温度が上がる、という問題が
ある。
そこでアイル・キャッピングでは、
コールドアイルの端と上部をポリカーボ
ネート製の透明な板でふさぐ(写真)。
これによって熱排気の流入を防ぎ、空調
効率を高める。
消費電力の1%を太陽光でまかなう
もう一つの取り組みは、太陽光発電である。
施設内に設置した284枚のパネルによって、
最大で1時間当たり60kWhを発電する。
これはグリーンデータセンタの消費電力量
の1%に当たる。
発電した電力は、主に照明や空調などに
利用している。
また、380ボルトの高圧直流電源を使った、
サーバー機とストレージの稼働実験にも取り
組んでいる。
実験では、200ボルトの交流電源に比べ、
電力量を18%削減できたという。
検証を進め、2010年度中に自社グループの
サーバーで運用を始める計画だ。
こうした消費電力量を削減する取り組みは、
利用者にとって直接的なメリットがあるわけ
ではない。
しかし社会的責任(CSR)を重視する企業
にとって、検討に値するデータセンター
だろう。
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IT化が進めば進むほどそのトラフィックを
支えるデータセンタは巨大にならざるを
得なくなる。消費電力は膨大となる。
社会的責任(CSR)を重視することは、当然
として、むしろ自己防衛上消費電力を抑える
努力が求められます。
むしろ企業としては、こちらが優先すると
私は思います。
この記事の下にも関連リンクがあります。
各企業努力しているようです。
この前投稿した記事を見てください。
「増大するルーターの総消費電力、光パス
/光パケット化で1000分の1に削減」
ITインフラを支える為に省電力は必須
です。
このページのリンクにある
「さくらインターネット石狩データセンター
(仮)」のエネルギー効率を示す指標である
PUE(Power Usage Effectiveness)は、通年
外気冷房のみの場合で1.11だそうです。
このNTTのデータセンターのPUEはどの程度
なのでしょうか?
とにかく頑張って頂かないとITインフラの
将来は危機的状況のようです。
IPアドレスの話もありますね~
こちらは、こちらで問題なんですが、
IPv4のままだと、2011年前後に枯渇して
しまう。関係者は頭が痛いはず。
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