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2010年8月11日 (水)

直径0.1ミリ!世界最小の手術用針を開発役員全員を任させた河野製作所・4代目河野淳一社長の情熱と革新(上)

直径0.1ミリ!世界最小の手術用針を開発
役員全員を退任させた河野製作所・4代目
河野淳一社長の情熱と革新(上)

2010年8月10日 DIAMOND online

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 今日登場する河野製作所は、医療用器具の
専門メーカー。
 世界最小・直径0.03ミリの手術用針を
開発した。
 これによって、直径0.1ミリのごく細い
血管の縫合も可能になった。
 同社はこうしたマイクロサージャリー
(微小外科手術)用の糸つき縫合針で、
国内6割のシェアを占めるトップ企業だ。
 2009年には経済産業省の「ものづくり
日本大賞」も受賞した。

 河野社長は4代目。オーナー家育ちの
ボンボンかと思いきや、実は経営改革に
大ナタを振るった。
 その意味では、第2の創業者ともいえる。
 第1回目では、経営改革の狙いを、
第2回目では製品開発への思いを中心に
聞いた。
 まずは、河野製作所の特徴から、語って
もらおう。

河野社長:商品としては、少量多品種、
 高付加価値のものを製造しています。
 当社の特徴は、製造、販売、マーケ
ティング、企画・設計開発、海外事業まで、
全部自分たちでやっているということ。
 製造に関しては、もちろん一部、購入する
機械もあるが、工具から設備まで、基本的に
すべて自前で作っています。

 私が社長になる時は、本当に同族会社で、
働かない役員や親族がいっぱいいました。
 その時は、(前社長の)伯父も会社が
危ない状態という認識で、自分から辞めると
言い始めて、ただ、経理は自分が握ると。

 私としては(社長を)やる条件としては、
役員全員辞めてくれないと、会社をもう一度
持ち上げることは無理だということで、全員
に納得してもらって辞めてもらいました。

 それだけ、会社が危ないという危機感が
あった。その時35歳でした。

 従業員も新しい人を採っていった。
 当時、従業員の平均年令は50代だったが、
今やっと30代になりました。
 私が社長になってから、95%くらい人材
は入れ替わって、世代交代が非常にスムーズ
にいったと思っています。
 あの時に役員みんな辞めていただいて、
ガラッと人材を入れ替えることができました。

 社内には古き悪しき慣習があったので、
ものすごい意識改革に取り組みました。
 例えば、社内の机の配置とか、部屋も
リシャッフルして入れ替えた。
 だいぶ反発もありましたが、3、4年
たってやって良かったと納得してもらい
ました。

 手をつけたのは役員陣の改革だけではない。
 モットーであるチャレンジを実現する
ために、従業員に対する評価制度も大きく
変えた。

 販売時期をこちらがコントロールできない
で、常に、新しいものを開発して、維持して
いかないといけません。
 新しいものを開発するということは、5年
から10年、資金を寝かすということなので、
それができずに、みんな開発をやめちゃうん
ですよ。
 その間は何も生み出さずに、経費ばかりが
出て行きますから。

 資金力のあるところはいいでしょうけれど、
5年~10年かけた製品を切れ目なく発売して、
資金を回収して、それをまた投資していく
というサイクルをグルグル回していかないと、
中小の開発型のベンチャー企業としては、
やっていけません。

 それから社内的な問題としては、サイクル
を回さないと組織がつぶれて、機能がなく
なってしまう。
 常に、シーズを見つけて、開発をして、
市場に導入するというサイクルを回して、
人材を配置し、組織のモチベーションを
維持しておく。
 そいうことをやらないと、単に1件や、
2件の新製品のためには、これだけの人材は、
必要ありませんから。
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すごいと思います。

やはり、本当の改革は、若い人でないと
できない。

 それと本当に危ないという危機感。

危機感というのは、重要だと思います。
皆を納得させるには危機感がないと
いろいろ反対がでて決まらない。

日本の政治家も、官僚も危機感が
なさ過ぎる。

しがらみを断ち切らないと改革にならない。
良くやったと思います。

応援したい。

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