再処理工場、完成延期17回 使用済み核燃料たまる一方
再処理工場、完成延期17回 使用済み
核燃料たまる一方
2010年7月20日 朝日新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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核燃料を再利用するための日本初の本格的
な「再処理工場」(青森県六ケ所村)の
10月の完成が危ぶまれている。
最終的な試験運転が、設備トラブルで遅
れているためだ。
全国の原子力発電所には再処理に回せない
使用済み燃料が積み上がる。
また、たとえ稼働しても使用済み燃料が
増え続ける構図になっており、核燃料
サイクルが抱える課題は多い。
再処理工場にはこれまで、当初計画の
3倍近い2兆1930億円が投じられ、
おおかたの設備は完成している。
だが、きちんと稼働するかどうかを確認
する最終試験に手間取っている。
難航しているのは、使用済み燃料から
ウランやプルトニウムを取り出す過程で
生じる高濃度の放射性廃液を、ガラス固化
する設備だ。
今後は炉内の点検などを経て、固化試験
をやり直す。
工場を運営する日本原燃は、「炉が
止まっている間に、模擬材料を使った別の
施設での実験でデータを蓄えてきた」と説明
する。
だが専門家からは「安定した確実な操業
のためには、実際の材料と炉を使って、
もっとデータを取る必要がある」
(京大原子炉実験所の山名元・教授)との
声も出る。
日本原燃が本社を置く六ケ所村は、ウラン
濃縮工場や放射性廃棄物の貯蔵・埋設施設
など、日本の国策である「核燃料サイクル」
を担う主要施設が集中している。
その中核に位置づけられるのが再処理工場。
最初の計画では97年の完成を目指したが、
耐震設計ミスなどのトラブルで、すでに完成
延期は17回にのぼっている。
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2兆1930億円も既に使った。
さらに使うことになるでしょう。
沖縄の基地問題と同じで、結局国民にその
つけを押しつけることになりそうな気が
するのですが、、
本当に大丈夫なのでしょうか?
国民の反対を無視して作ることはできない。
それとも、行き詰まったら強制執行でも
するつもりですか?
使用済み原子炉の廃棄場所の見通しも
全くたっていない。
←これ本当にどう処理するつもりですか?
耐震性も心許ない。
こんな状態でなお原子力発電を進めると
言う。
政治家はすごく楽観的な人種なんですね。
このまま進めて言って良いのか?
心配にならないのでしょうか?
良く理解できません。
原子力発電に使用する燃料とて、有限資源
いずれ枯渇します。
いつから再生可能エネルギーの開発に力を
入れるつもりなのでしょうか?
再生可能エネルギーを整備するにも時間も
お金もかかる。
電力整備の国としての長期計画は
どうして行こうとしているのでしょうか?
国家百年の計としては?
当面原子力、その後は?
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コメント
本当ですね。僕の記憶では原始炉開発の段階は・・・
実験炉、原型炉、実証炉、実用炉、商用炉とたどると思いますが、「もんじゅ」でさ原型炉です。
商用炉が作れるようになるにはあと40年~50年必要なはずです。
まったく危なくて心配です。
はっきり言って現在の原子力発電はまだまだ幼稚園生みたいなもの。
それをメインの発電と今考え作る事には無理があるように思います。
投稿: H!ro^^ | 2010年7月20日 (火) 18時41分
心配です。
現在すぐ出来る発電方法の選択肢のひとつとして、
電力会社が選択した。
他の再生可能エネルギーの比率を増やすには、かなりの
時間とネットワークの整備が必要で、電力会社が反対して
いるから進まないということですね。
その方向をひっくり返すほど政治の力は無い。
最後の手段は、強制執行。電力不足に陥った状態で、
これで良いんですか? と国民に問えば多分肯定する。
そう思っているということだと理解しています。
あるいは、財政難の地方自治体に「あめ」を与えてあげれば
なんとかなると、
それで当面はしのげる。国家百年の計など無いとしか思えない。
投稿: haredasu | 2010年7月21日 (水) 11時34分