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2010年7月14日 (水)

細胞工場”が医療に革命をもたらす

細胞工場”が医療に革命をもたらす
2010年7月12日 日経ビジネスONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 ヒトの細胞を材料にした人工の組織や臓器
を“工場”で量産し、病気やケガで機能が
低下した組織や臓器と置き換えて完全に治癒
する──。

 夢のような話が近い将来に実現し、医療が
様変わりするかもしれない。
 その震源となる可能性を秘めているのが、
東京都新宿区にある東京女子医科大学の先端
生命医科学研究所だ。

 ここでは、特殊な培養皿で培養した細胞を
使って、人工的に組織や臓器を作り、それを
病気やケガの治療に応用する再生医療の研究
が進み、国内外の注目を集めている。

 きっかけとなったのは、先端生命研の所長
を務める岡野光夫・東京女子医大教授が開発
した細胞の培養技術だ。
 細胞の培養で大きなボトルネックとなって
いた問題を解決し、再生医療の研究や実用化
に大きな前進をもたらした。

 培養皿の中で培養すると、細胞は増殖して
シート状に薄い膜を形成する。
 このシート状の細胞はたんぱく質によって
培養皿に強く接着しているため、従来は
たんぱく質を分解する酵素を使って、細胞を
培養皿から引き剥がす必要があった。

 ところが、その際に細胞と細胞とを結合
しているたんぱく質まで分解され、細胞の
構造や機能が損なわれる欠点があった。

 岡野教授は、ナノテク技術を使って特殊な
高分子を培養皿表面にコーティングする方法
を考案。表面の温度を変化させるだけで細胞
の構造や機能を損なわずにシート状のまま
剥がせるようにした(参考)。

 この細胞シートをそのままか、もしくは
積み重ねて厚くした状態で、患部に張り
つける。すると、シートからホルモンなど
の物質が分泌され、機能が低下した組織や
臓器が再生する。

 既に、岡野教授の技術の実用化を目指して
設立されたベンチャー企業のセルシード
(ジャスダックネオ上場)が、角膜再生を
対象とした治験をフランスで終了した。

 さらに、心不全の患者の心臓に細胞シート
を張りつけて、心臓の機能を回復すると
いった複数の臨床研究を、大阪大学など国内
の大学で実施している。

 その傍ら、積み重ねた細胞シートに血管を
組み込んで人工臓器を作製する研究も進める。

 東京女子医大の清水達也准教授は「技術的
にクリアできるメドは立っている」と自信を
見せる。
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素晴らしいです。

再生医療の産業化。

早く実現されるとよいですね。

以前、下記の記事を投稿しましたが、
実際問題としては、産業化には多くの障害
が立ちはだかって来ると思われます。

がんばってください。

再生医療の産業化には何が必要か(1)
-全2回-

取り上げられている再生医療のベンチャー
企業のリンクです。それぞれがんばってます。
成長出来るように応援したい。
政府は、後押しを!

セルシード
ジャパン・ティッシュ
・エンジニアリング

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