数字で見れば一目瞭然、日本の“格差”
数字で見れば一目瞭然、日本の“格差”
日本の格差問題と分配政策を統計学的に
精査してみる
2010年7月8日 日経ビジネスONLINE
詳細は、リンクを参照して下さい。
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一般に、ジニ係数が高ければ高い程、所得
の分配は不均等であるといわれている。
先進諸外国と日本の所得分配をジニ係数で
比較すると、表3のように、1980年中頃から
2000年に到るまで、各国とも増加しており、
格差はどの国においても拡大する傾向に
ある。
その中でも、米国、英国、ニュージー
ランド、オーストラリア、カナダといった
アングロ・アメリカンの、どちらかというと
元々、市場主義的傾向の強い国々ではジニ
係数が高く、日本は比較的、こういう国々に
近くなってきた事がわかる。
これに対して、ドイツ、フランス、
ノルウエー、フィンランド、スウェーデン、
デンマーク等の、競争もさることながら
協調をある程度重視した、中欧や北欧の
ヨーロッパ大陸の国々ではジニ係数は比較的
低く、所得の分布がより公平に行われ、
福祉経済という点ではより良い状態にある
という事が言える。
表3 ジニ係数による所得分配の国際比較 3)
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国及び地域 1980年代中頃 2000年
日本 0.28 0.31
アングロ・アメリカン
米国 0.34 0.36
英国 0.29 0.33
ニュージーランド 0.27 0.34
オーストラリア 0.31 0.31
カナダ 0.29 0.30
ヨーロッパ大陸系
ドイツ 0.28
フランス 0.28 0.27
ノルウェー 0.23 0.26
フィンランド 0.21 0.26
スエーデン 0.20 0.24
デンマーク 0.23 0.23
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3)世界統計白書、2008年版、木本書店、p.471.
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リンクした記事は難しいので、簡単な
部分のみ載せました。
最近格差社会が問題とされています。
そこで、客観的に日本が世界の中でどの程度
格差社会なのか?
言い換えれば、所得分配がどの程度公平に
行われている社会なのか知っておく必要が
あると思いましたので、その指標の一つ
として有名なジニ係数の解説部分を載せ
ました。
見てください。
日本は、ヨーロッパ大陸系諸国と比べて
所得分配が偏っているようです。
福祉国として有名なスエーデン、デンマーク
はもちろんですが、ドイツ、フランスより
不平等といって良いようです。
所得の分配は公平であるべきです。
2000年時点で既にこういう状態にあった
ということを頭に入れておいた方が良いと
思います。今はさらに進んでいます。
是正すべきです。
「所得の多少は自己責任である」という
のは程度問題です。
全体観を持つことこそが政治家や国の
リーダーの最も重要な資質である。
と思います。
簡単に自己責任と言って欲しくありません。
自己責任と社会システムの責任を正確に
分けて判断出来ない人に、政治家の資格は
ありません。
国民は、政治家を選択するときにそのこと
を頭に入れておく必要があると思います。
マニフェストには統計指数をあげて欲しい。
抽象論では国は変わりません。
改善したのかどうかも分からない。
ジニ係数は0.3にするとか具体目標を
あげるのが良いと思います。
参考までに、「ジニ係数」については
リンクをどうぞ、
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