ダム頼みの治水見直し、流域で対策を 有識者会議が提言
ダム頼みの治水見直し、流域で対策を
有識者会議が提言
2010年7月14日 朝日新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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ダムに頼ってきた治水のあり方の見直しを
検討してきた国土交通省の有識者会議
(座長=中川博次京大名誉教授)は13日、
提言をまとめた。
ダムありきではなく、それ以外の治水対策
の組み合わせと、ダムを建設する場合とで
安全性やコストを必ず比較。
関係住民の意見も聴いて判断する。
水没する上流の山村だけに犠牲を強いる
のではなく、下流域の都市住民も含めた流域
全体で治水対策を分担する手法で、従来の
考え方を抜本的に見直す。
前原誠司国交相は本体工事着工前の全国
84カ所のダムに、この手法を当てはめる
考え。31のダム事業を抱える国と水資源
機構、53の補助ダム事業を抱える30道
府県は、どちらがコストや環境への負荷を
抑えられるか比較し、ダム中止か継続かを
決める。
ダム以外の治水対策として有識者会議は
25の具体例を提示した。
下流域の住宅地の道路を堤防並みにかさ
上げする「二線堤(にせんてい)」
▽集落を堤で輪のように取り囲む「輪中堤
(わじゅうてい)」
▽完成したダムのかさ上げ――など。
25の手法の効果には差があり、川沿いの
土地の利用規制など住民の反発を招きそうな
対策もある。
国と道府県はまず、これらを組み合わせた
「ダムによらない治水対策」を9月から立案
する。作業は必ず公開され、流域住民や学者、
市町村長らの意見を聴く。
その上でコストや安全度、環境や地域社会
への影響など八つの評価軸をもとに分析。
ダム継続か中止かの方針を決める。
政権交代の象徴となった八ツ場(やんば)
ダム(群馬県)のある利根川水系は、霞ケ浦
導水(茨城県)や南摩ダム(栃木県)など
全国最多の6事業が対象になるため、水系
全体での代案づくりは長期化が予想される。
(歌野清一郎)
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良い方向だと思います。
ダムのみの考えは、もう通用しません。
お金も限りがあります。
毎年集中豪雨で、水浸しになるところが
出ている。
ダムが足りなかったからですか?
せっかくのダムの貯水量が計画時点と
違って来ている。
ダムを作ることに熱心で、ダムのメンテナンス
がおろそかになっていませんか?
排水能力も想定以上にしないと今の
集中豪雨による被害は防げない。
気象変化も含めて対策を検討して欲しい。
気象も毎年変化してきています。
未来を見てください。
未来に対する対策のはず。
過去に捕らわれすぎないようにお願い
します。
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