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2010年6月24日 (木)

まもなく肺がんにも分子レベルの分類によって治療薬を使い分ける個の医療の時代が

まもなく肺がんにも分子レベルの分類によって
治療薬を使い分ける個の医療の時代が

2010年06月23日
Biotechnology Japan:Webmasterの憂鬱

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 個の医療の発展にも、研究者の才能と献身
が必要です。

 我が国でも、2010年3月から臨床試験
(フェーズII/III)が始まった肺がん治療
薬、crizotinib(EMLA4-ALK阻害剤)は、
次の個の医療の主役となる抗がん剤です。

 この抗がん剤の標的であるEMLA4-ALKは、
染色体転座の結果生じた融合遺伝子です。
 微小管形成たんぱく質のEMLA4と受容体型
チロシンキナーゼのALKの融合たんぱく質で
あるEMLA4-ALKは、ALKのリガンドがなくても
常に2量体を形成、細胞増殖のシグナルを出
し続ける結果、細胞をがん化していました。

 肺がんの10%から15%程度が、EMLA4-ALK
が原因であると推定されています。

 しかも、肺がんで先行した標的医薬、
イレッサが治療対象とする上皮細胞成長因子
受容体に変異とはEMLA4-ALKは共存しない
ことが判明しています。

 イレッサの治療対象でない肺がんに、
EMLA4-ALK阻害剤が効果があるがんが含まれ
ているのです。
 肺がんも、乳がんのように、がんの遺伝変異
や細胞上の受容体の有無を手掛かりに、分子
レベルで乳がんを細分類できるようになりました。

 そしてこの分子レベルの分類によって、
治療薬を使い分ける個の医療の時代が、肺
がんにも近いうちにやってくるのです。

 我が国の企業、多分A社とEMLA4-ALK遺伝子
の阻害剤開発を間野氏らは行っており、
Pizer社を猛烈に追い上げるEMLA4-ALK阻害剤
の登場も間近かも知れません。

 但し、悩ましいのはグリベックでも問題が
生じていますが、急性疾患を慢性疾患に変
えただけではないかという批判です。

 慢性骨髄性白血病の患者さんはグリベック
の実用化により、グリベックを飲み続ければ
生命の危険は遠のきました。

 しかし、お隣韓国では、グリベックの高額
な医療費負担に耐えかねて、患者団体が政府
に圧力をかけ、薬価を引き下げ、政府の支援
を増額させました。

 EMLA4-ALK阻害剤も単に、肺がんの進行を
抑止し、慢性疾患化するだけでは、医療経済
の壁にぶち当たることが見えています。

 EMLK4-ALK阻害剤によって、がん病巣を
完全に消失し、医薬品の離脱を可能にするか、
がん病巣を縮小して、外科切除可能とする
治療法の開発が、実現することを期待して
います。

 EMLK4-ALK阻害剤とグリベックは生存期間
を半年程度延長するだけの他の分子標的薬
よりは、はるかに医療に貢献します。
 それを認めつつもなお、慢性化ではなく、
がんの根治をなんとしても目指して
いただきたい。

 手術や放射線療法との組み合わせが、
EMLK4-ALK阻害剤の価値増大の鍵を握って
いるような予感がいたします。
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これからは、ますます癌の治療も
分子標的剤頼みになりそうです。

そうすると、個の医療を確実に進めないと
いけない時代に突入しつつあるということ
ですね。

と同時に、癌自身の遺伝子変異の早さと薬の
開発の早さとの勝負、(承認の時間も含めて)
になって来そうな気がします。
安全性も当然ですが、肝心な薬の開発が
出来なくなることを危惧しています。
承認のシステムの見直しも必要なのでは
ないでしょうか?

癌の遺伝子変異速度が遅いことを願い
ます。

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