« アフガニスタンが唱える「明るい展望」に違和感を覚えるワケ | トップページ | リルゾールが小脳失調に有効らしい »

2010年6月30日 (水)

日本で一番楽しい歯科医

日本で一番楽しい歯科医
「患者より従業員が大事」と言い切る
ヨリタ歯科クリニック

2010年6月28日 日経ビジネスONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

---------------------------------------
 日本で一番楽しい歯医者がある。

 そう聞いて、記者は東大阪市を訪れた。
 近鉄線・河内花園駅前の小さな商店街を
2分ほど歩いて、店も途絶えたその外れ。
 3階建ての2階、3階部分に「ヨリタ歯科
クリニック」はある

 歯医者とは、何と「楽しい」という言葉と
かけ離れた存在だろう。

 痛みを覚えて訪れて、否応なく治療椅子に
横にならされ、大口を開いて扁桃腺の奥まで
さらけ出す。
 無防備な姿をさらす患者の不安感は大きく
なるばかりだ。
 耳元で医療器具が金属音をならし、口を
覗き込んだ医者は虫歯の状況を患者には意味
不明な暗号で歯科助手につぶやく。
 いざ治療が始まれば、脳天まで響くドリル
の振動…。

 あんなところが「楽しい」と思える人が
いたらお目にかかりたい。
 正直に言って、そう思っていた。
 だから眉に唾をぐりぐりと付けつつ
「日本一楽しい歯医者」というヨリタに足を
運んだのだった。

 そして取材を終えた結論。
 ここはどうやら楽しい。
 患者にとっても、ここで働く人に
とっても。

 一時は高収入の代名詞のようだった歯科
医院も、今や飽和の時代を迎え過剰出店に
苦しんでいる。
 日本全国に6万軒以上の歯科医院があるが、
これは4万軒あるコンビニエンスストアの数
を優に越えている。
 過当競争に陥り、廃業を余儀なくされる
医院も多い。

 そんな中、ヨリタの1日の平均来院数は
120人、年商およそ2億5000万円を売り上げ
る。この驚くべき集客力の秘密も、どうやら
前述の「楽しさ」にありそうだ。

 まずは新患になった気分で、玄関から足を
踏み入れえてみよう。

 治療前に30分間のカウンセリング

 靴を脱いで上がると、受付スペースから
数台並んだ治療台がずらりと見える。
 窓が大きく、陽光が取り込まれていて
明るい。スタッフの顔写真がずらりと壁に
張り出されている。歯科衛生士などの女性
スタッフがアロハシャツのような明るい
色調のシャツを着ているのも印象的だ。 

 「こんにちは」

 女性職員が受付からわざわざ出てきて、
挨拶してくれる。

 まずアシスタントスタッフによる「カウン
セリング」を受ける。

「奥歯が痛むんです」

 一般の歯医者であれば、痛みを訴えても
「じゃあ横になって」。
 口の中を観察され、レントゲンを取って
「削りましょう」。と、その程度のコミュ
ニケーションしかない。
 ところがヨリタ歯科クリニックでは、
初診の場合、治療に入る前のカウンセリング
には30分間程度の時間をかける。

 「どんな時に痛みますか」
 「冷たいものを飲んだときに、ズキンと」

 と、愁訴を聞きつつ、少しずつ患者の悩み
を因数分解していく。

-----

 にこやかな女性スタッフと世間話のような
会話を交わすうちに、患者の「歯医者は
こわい」という緊張が解きほぐれていく。
 スタッフはほどけた緊張の隙間から顔を
覗かせる「本音」を拾っていく。
 「奥歯が痛い」。
 その訴えを小さな糸口として、「どう
痛いのか」「これまでどんな治療を受けた
のか」「これまでの治療のどこに不満が
あるのか」「ヨリタにどんな治療をして
ほしいのか」と探っていくわけだ。

 その結果は詳細に記録され、その患者に
接する医師や衛生士に共有されていく。

 「これは私たちの考えをまとめた冊子
です。治療の考え方なども書いてあるので、
よろしかったら読んでください」

 ヨリタでは、新たな患者にはヨリタの
治療方針や考え方などを書いた冊子を
手渡している。

 ヨリタの基本方針は明快だ。
 なるべく削らない。
 やむなく削る場合は徹底してインフォーム
ド・コンセントを心がける。
 治療後は、二度と虫歯にならないように
「予防」に力を入れる。
 医院の2階は医師が歯の治療に当たる治療
室だが、3階には予防のための専用スペース
を設けているほどだ。
 そこでは、歯科衛生士が歯石を除去した
り、歯磨きの技術指導をしている。
 こうした基本方針が、冊子に書かれている。

 予防に力を入れていると「歯が痛い」と
いう負の動機だけでなく「もう虫歯に
しない」「良い状態を維持する」といった
正の動機で歯科医院を訪れる患者が増える。
 これもまたヨリタの明るさの秘密だ。

-----

 「何か大きく間違っていたのではないか」

 寄田院長は悩み、考え、そこからヨリタ
の姿を根本から変えていった。
 治療の数をこなす経営から、予防中心の
「持続可能な経営」へ。
 スタッフを隷従させるのではなく、自主的
に楽しく働ける職場に。
 「歯科医院の成功」よりも、楽しく働ける
ということを優先するという生き方を選択
したのだ。

 寄田院長は言う。

 「僕の経営は、極端に言えば、患者より
もスタッフの満足度です。
 スタッフが楽しく働いている職場は、誰も
が力を発揮できる。
 それがひいては患者のためになるの
ですから」
---------------------------------------

良いですね。
こんな歯科医院があれば、是非行きたい。

是非、歯科医の方に見て貰いたい。
そしてこういう歯科医を目指して貰いたい。

良い医療への一つのヒントがあるように
思います。

|

« アフガニスタンが唱える「明るい展望」に違和感を覚えるワケ | トップページ | リルゾールが小脳失調に有効らしい »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

いいですね。
歯医者さんに限らず、働いている人が楽しそうな職場ってすごくいいなと思います。
儲け主義に走らず、働いている人と「お客さん」のことを考えた経営スタイル、そうすると自然に「お客さん」が増えて儲かるんですよね。
こういう医師、企業が増えて欲しいですねぇ。

投稿: ゆきな | 2010年7月 2日 (金) 20時10分

良いでしょ(^_^)
楽しそうです(^_^)

こういう医師、病院が増えて貰いたいものです。

赤字でつぶれてしまってはどうしようもないけれど、
儲けることを目的にしては、本質を見失います。

投稿: haredasu | 2010年7月 3日 (土) 15時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/48757457

この記事へのトラックバック一覧です: 日本で一番楽しい歯科医:

« アフガニスタンが唱える「明るい展望」に違和感を覚えるワケ | トップページ | リルゾールが小脳失調に有効らしい »