個の医療から個の医療と予防へと大きく舵を切ったObama米大統領
個の医療から個の医療と予防へと大きく
舵を切ったObama米大統領
2010年06月16日 Biorechnology Japan's BLOG
詳細は、リンクを参照して下さい。
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Obama大統領は、従来の治療行為をカバー
する保険医療から、予防と治療を融合させた
医療を国民に提供するという、大転換を
図っていることが明確になってきました。
しかも、予防医療に関しても、個別化する
ことが前提です。
つまり、個の医療から、個の医療と予防に、
大きく舵を切ったのです。
ホワイトハウスのホームページで、今回の
保健医療改革に関するQ&Aを今朝読んで
いたら、何とMedicareでは2011年から個人毎
の予防医療サービスは無料で受けられる
ようになると書いて有るじゃないですか。
但し、充分に予防医療の恩恵が確かめ
られているサービスに限定してありました。
http://www.whitehouse.gov/health-care-meeting/questions/medicare-6
予防医療サービスを国民に提供することに
よって、より健康で質の高い生活を国民に
享受してもらおうという明確な意図が感じ
られます。
しかも、ひょっとしたら、予防医療に
よって国民医療費の増額に歯止めをかける
ことができるかも知れないという期待も
あるのです。
但し、本当に予防医療が国民医療費の減額
につながるかは、まだ充分な証明が成されて
いません。
私は予防医療は我が国の高齢者の10%から
15%に該当する、循環器疾患やがんなど
による要介護対象者を減少させ、ぴんぴん
ころりを実現する有力な手段となり、ひいて
は我が国財務当局の悪夢にすらなっている
医療費倒産を我が国が防ぐと考えています。
もし仮に医療費が変わらなくても、国民の
幸福度は、生活習慣病を抑止できるだけで
相当向上することは間違いないと思って
います。
来日したDr. Kenneth E. Thorpe
(Partnership to Fight Chronic Disease
エグゼクティブ・ディレクター、米Emory
大学医療政策・マネージメント学部長)も
「今や米国では予防医療と治療医療を包括
的に提供する、パラダイムシフトが起こって
いる」と指摘しました。
米国など感染症のワクチンはほとんどが
公費負担で無料接種しています。
接種していない児童は学校にも入学でき
ない徹底ぶりです。
定期接種とそうでない任意接種など、
くだらない区別は止めて、公費で接種を行う
べきです。
勿論、公費接種ですから、ワクチンには
避けられない極めて希な副作用被害に関し
ても、無過失責任を充実させなくてはなり
ません。
その意味でも、小児の感染症ワクチンの
定期接種化と老人の肺炎双球菌とインフル
エンザ菌のワクチンの公費負担は、火急的
速やかに政治決断すべきだと思います。
米国は国民の病気に対する攻撃も防御も
共に国家が行う戦術に変更しました。
日本が病気に対する攻撃だけに専念し、
防御を無視したら、国際的な次世代の医療
サービスの戦いで、とてもではないですが、
勝ち抜ける訳はないでしょう。
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まさに同感。
>まだ予防は健康保険でカバーされないと
>門切り型で議論している厚労省関係者や
>政治家が多いですが、世界の医療変革を
>リードする米国とはまったく隔絶した
>石頭の議論です。
>これが世界で最も高速で老齢化する日本の
>官僚、学者、企業、そして政治家である
>ということに、今更がっかりしても
>しょうがないので、早急に予防医療を
>健康保険でカバーするように、世論を
>高めなくてはなりません。
どうしてこう石頭ばかりなのか?
予防医学が医療費の削減に繋がっている
事例はあったと思いますが?
無いなら無いで、何故エビデンスを取ろうと
しないのか?
効果はないと決めつけているとしか思えない。
医療費の直接的な削減ばかり、目先の削減
ばかりでは限界は見えている。
それがわからないから石頭だと、そう思う。
上記の議論は正論だと思います。
さすが、オバマ大統領は偉い。
日本の首相とは大違い。うらやましい。
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