iPadショック [1]スペック以外で人を魅了するアップルの姿勢
iPadショック
[1]スペック以外で人を魅了する
アップルの姿勢
(林 信行=ITジャーナリスト)
[2010/06/07] IT Pro
詳細は、リンクを参照して下さい。
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iPadのスペックだけを見たら、それほど
すごい製品と思えないかもしれない。
それでもiPadが売れているのは、スペック
シートではわからない「体験」を提供し、
人々を感動させているからだ。
その「体験」を生み出すiPadの魅力と
それを生むアップルのものづくりの姿勢を
紹介しよう。
見た人はその写真のきれいさに驚き、
続いて、それを映し出しているiPadの画面
のきれいさに驚かされる。
面白いのは、ここで言うiPadの画面の
きれいさというのが、いわゆる高精細から
くるきれいさとは別ものであるという
ことだ。
その秘密は、画面の明るさや、色の
きれいさ、そして視野角の広さ(どんな角度
から見てもきれいに見えるということ)
にありそうだ。
iPadのもう一つの魅力は、ユーザーの
操作に自然に反応する快適さだ。
機会があれば、iPadやiPhoneといった
アップル製品と、タッチパネルを搭載した
他社製品の両方で、簡単な絵を描いてみて
ほしい(写真3)。
あるタッチパネル携帯電話のエンジニア
は、「どう頑張ってもiPhoneのように滑らか
な曲線を描かせることができない」と漏ら
していた。
iPhoneやiPadのお絵描きソフトでは、指を
滑らせて曲線を描くと、指がなぞった通りの
きれいで滑らかな曲線を描ける。
一方、他のタッチパネル機器だと、ところ
どころ線がギザギザになったり、まっすぐな
線になったりしてしまうというのだ。
アップルは本体の大きさから重量バランス、
持ったときの感触や、反応速度(CPUが速い
からといって反応が速すぎてもいけない)、
そうしたものすべてを製品担当者がしっかり
と監督し、スペックシートの上でなく、
実際に手に触れたときの感触として心地
よいかを検証している。
こうしたこだわりから生まれてくる製品
の良さは、実際に製品の実物を見て
もらったり触れてもらわないと伝わらない
という難しさがある。
しかし、逆に実際に見たり触れたりして
もらえれば、すぐに人間の感性に響いてくる
という強さもある。
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なるほど。
どうしてこんなにiPadが売れるのか?
良く理解できなかったのです。
この記事でなんとなくわかったような気が
します。
確かに画面の解像度は低いはずなのに
すごくきれいに見える。
操作に素直に反応してくれ、その動作には
なんのストレスも感じない。
これは得難いものかもしれない。
日本のメーカーは何か見落としていませんか?
単なるスペック競争では意味がない。
その機器がユーザにどんな感動を与えることが
できるのかに焦点を合わせないと、
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