第2世代のゲノムワイドの連鎖不平衡分析(GWAS)の有効性が証明されました
第2世代のゲノムワイドの連鎖不平衡分析
(GWAS)の有効性が証明されました
2010年06月02日
Biorechnology Japan's BLOG
詳細は、リンクを参照して下さい。
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シンガポールのGenome Institute of
Singaporeと中国中山大学がんセンターの
研究グループが、鼻咽頭がんの発症に影響
するHLAと3種の遺伝子多型を第2世代GWASで
発見したのです。
結果の詳細は、2010年5月30日付けの
Nature Genetics誌で発表しました。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?id=20071508
気になるのは、ここでもHLAのある種の
型が疾患のリスクに関係していることです。
今までは単なるリンパ球の細胞表面抗原
として考えられてきたHLA(ヒトリンパ球
抗原)が、単なる移植の拒絶反応の抑止など
自己非自己の区別をする以外に機能がある
のではないか?という想像が膨らんできます。
一体、HLAの生命現象や疾患に対する真の
機能は何なのか?
それとも自己非自己の認識システムが、
疾患を引き起こす基盤を共有している
のか?
そうなると、個の医療というコンセプト
は疾患そのものの本来の性質に根ざす
根源的な概念に発展するかも知れません。
HLAは古くて新しい生体分子として注目
されそうです。
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科学者としては、興味がつきない話題に
なりそうです。
個の医療の実現にHLAが深くからんできそう
な気配です。
研究の進展を見守りたいと思います。
参考までに、HLAのリンクを、
「HLAとは」
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