ついに地球にたどり着いた「はやぶさ」 - その7年間の旅の軌跡を振り返る
ついに地球にたどり着いた「はやぶさ」
- その7年間の旅の軌跡を振り返る
2010/06/14 マイコミジャーナル
詳細は、リンクを参照して下さい。
まいど「はやぶさ」ですみません。
興味のある方のみでどうぞ、
こうやって振り返ってみるといろいろ
ありました。良く乗り越えられたものです。
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・運用完了まで実に2600日近い月日が過ぎた。
・2005年7月29日、姿勢安定に用いられる
3台のリアクションホイールのうち1台が
故障した。
・イトカワに到着した後の同年10月、2台目
のリアクションホイールも故障。
残りの1台のリアクションホイールだけで
イトカワに着陸、サンプル採取に挑戦した。
・イトカワ離陸後、化学エンジンの燃料漏れ
が発覚、ガス化した燃料が宇宙空間に噴出
した結果、温度低下を引き起こしバッテリ
が放電、そして方向性を失ったはやぶさは
12月9日、地球との通信途絶状態に陥った。
・7週間後の2006年1月26日、運用チームの
必死の呼びかけにこたえたはやぶさは
奇跡的に通信を回復、イオンエンジンの
推進剤であるキセノンガスを直接噴射と
いう本来の使い方と異なる手法を用いる
ことで姿勢を制御することに成功した。
・この帰還運用には、化学エンジンが使え
ないため、新たな方法として太陽光圧を
利用した姿勢制御を実施、これによる
イオンエンジンの推進剤であるキセノン
ガスを用いずに姿勢制御することが可能
となった。
・絶体絶命と思われる危機を乗り越えた
はやぶさと運用チームに、再び大きな困難
が襲い掛かったのは2009年11月4日。
A/B/C/Dと4つあるイオンエンジンと
スラスタのうち、生き残って運用を続けて
いたスラスタDのイオン中和器が寿命に
到達。これにより、はやぶさは飛ぶための
翼を失ったこととなる。
しかし、それでも運用チームはあきらめ
なかった。
通常運用では予定していなかった奇策を
こんなこともあろうかと、といった具合
に用意、実際に運用して見せた。
その方法とは、先に中和器が故障して
しまったスラスタ Bのイオン源とイオン源
の不調で待機状態になっていたスラスタA
の中和器をバイパスして接続、1台の
エンジンとして活用することだった。
・満身創痍なったはやぶさは、その後、死力
を振り絞ったかのように地球に向けた航行
を続け、6月13日22時51分、オーストラリア
上空200kmに到達、その役割を終え地球を
眺めながらその身を炎に沈めた。
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本当にいろいろありました。
私が分からなかった、「太陽光圧を利用した
姿勢制御を実施」については、下記のメール
マガジンに載っていました。
わかりやすく説明してくれています。
この「太陽光圧の利用は今度のイカロスでも
発揮されることと思います。
はやぶさには夢と、あきらめないことの
大切さを教えもらいました。
ありがとう。
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