iPSでC型肝炎治療法発見、副作用検査に活用
iPSでC型肝炎治療法発見、副作用検査
に活用
(2010年5月1日03時07分 読売新聞)
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ヒトのiPS細胞(新型万能細胞)などを
使って、C型肝炎を治療する効果的で副作用
も少ない薬の組み合わせを見つけ出すことに、
森口尚史・米ハーバード大学研究員らと東京
医科歯科大学のグループが成功した。
ヒトiPS細胞を創薬研究に活用した
初のケースとして注目される。
成果は米国肝臓病学会誌で発表した。
難治性C型肝炎の治療ではインター
フェロンとリバビリンの同時投与が一般的
だが、インターフェロンには発熱やうつ症状、
リバビリンには重い貧血などの副作用が
あった。
森口研究員らは既存の治療薬など10
種類から2~3種類を選択。
C型肝炎ウイルスに感染した肝臓の培養
細胞に同時投与して薬の効果を調べる一方、
ヒトiPS細胞から作った心筋や肝臓の細胞
にも同様に加えて薬の副作用を調べた。
その結果、量を4分の1に減らした
インターフェロンと、高脂血症治療薬、
臨床試験中の肝がんの新薬の計3種類を
組み合わせて使うと、ウイルスは10%以下
まで急減。
iPS細胞由来の心筋の拍動や肝臓細胞
へのダメージも少なかった。
C型肝炎ウイルスが感染するのはヒトと
チンパンジーだけなので、動物実験による
研究が難しかった。
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素晴らしい成果ですね。
>ヒトiPS細胞を創薬研究に活用した
>初のケースとして注目される
とのことです。
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