正解のない問題を解くということ
正解のない問題を解くということ
2010. 5. 11 日経メディカルONLINE
詳細は、リンクを参照して下さい。
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つまり、自分で「問題」を作って、自分で
「解答」することを要求されたわけです。
自分の「解答」が「正解」なのかどうかは
分からないし、多分、「正解」は1つだけ
ではないはずです。
なんとか臨床試験にこぎつけたものの、
予定よりもかなり時間を要しました。
私がそれまでに受けてきた日本の教育では、
「問題」は用意されているものであり、
「正解」も1つに決まっていました。
その「正解」を導き出せれば、「合格」と
相成るわけです。
そういった教育しか受けていなかったため、
「正解」が分かっていない「問題」を解か
なければならない、と思ったときに受けた
インパクトは相当なものでした。
しかし、その後、研究から臨床の世界に
入っていくと、そこでは常に解答すること
が要求されます。
同じ心臓の病気でも、年齢、リスク
ファクター、死生観、家族背景、経済力など
によって、治療法が微妙に変わってくる。
つまり、「正解」が1つしかない単純な
「問題」ではないのです。
問題を解こうと日々もがいていましたが、
留学4年目を迎えるころ、ふと気付いた
のです。
「正解」は1つでないことに…。
それに気付いてからは気が楽になり、発想
が自由になったように感じました。
最後に「みなさんが質問されたことに
対する私の考えは『解答』であり、『正解』
はありません。
そもそも、具体的な「正解」を求めよう
としていること自体が、日本の教育を受けて
きた影響なのです」とお話しました。
これから、新人の皆さんは、「正解」の
ない「問題」と格闘する毎日だと思います。
そんなときは、「正解」は1つではない
こと、そして大切なのは、自分なりの
「解答」を出せることだ、と考えて
がんばってほしいと思います。
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同感です。
含蓄のある話しですね。
正解は、決して一つではないと思います。
どう考え、どう解決していくか?
正しい回答は、行き着くところ、その人の
人間性から、ということになりそうですね。
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