中国の寡占支配が招くレア・アース供給危機
中国の寡占支配が招くレア・アース供給危機
2012年に日本の成長産業の命運が決まる?
2010年5月9日(日)日経ビジネスONLINE
詳細は、リンクを参照して下さい。
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2010年3月17日、アメリカでコロラド州選出
の下院議員であるマイク・コフマン(Mike
Coffman)が、「RESTART=Rare Earth
Supply-chain Technology and Resources
Transformation Act of 2010 H.R.4866」
という法案を議会に提出した。
法案の要旨は次のようなものである。
レア・アース(希土類元素:REE)は
中国が97%の市場を占有しているばかりか、
2012年には中国の輸出余力がなくなる恐れ
があり、米国の国家安全保障上非常に
危険なことである。
米独自のサプライ・チェーンを構築する
ため、早急に連邦政府主導でREE政策の
実行機関を設け、横断的なワーキング
・グループを編成するべきだ。
2012年には世界のREO総需要18万5000トン
に対して約5万トンの不足が予測されている
(米モリコープ・ミネラルズ=Molycorp
Mineralsによる)。
この5万トン分を中国以外で生産でき
なければ、日本をはじめとする輸入国は
ハイブリッド電気自動車も風力発電タービン
も作れなくなる。
アメリカは、REEの供給不安について、
差し迫った危機として深刻に捉えている
ことが感じられる。
日本も技術立国を標榜するのなら、REEを
政・財・官・学連携して強力な資源確保戦略
を立て、速やかに行動しなければならない。
民間企業に任せているレベルでは、資源
獲得競争は太刀打ちできない
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資源を保有している米国でさえ、差し迫った
危機として深刻に捉えているのに、
資源の全くない日本はどう対処しようと
しているのか?
米国のように法案を提出するという
話しも聞かない。
日本の政治家は、何を考えているのか?
即刻、強力な資源確保戦略を立てて
実行に移さなければお手上げです。
資源国のインフラ整備も、資源開発時の
環境保護も含めた総合戦略が必要でしょう。
資源国にとっても、日本にとっても
WIN-WINなシステムの提供が必須と
なると思います。
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