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2010年5月 9日 (日)

山中教授「iPS細胞の長所が…」研究指針を批判

山中教授「iPS細胞の長所が…」
研究指針を批判
(2010年5月8日21時45分 読売新聞)

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 京都大学の山中伸弥教授は8日、厚生
労働省が検討中のヒト幹細胞を使った臨床
研究指針の改正案がiPS細胞(新型万能
細胞)から作った細胞の移植の相手を
もとの細胞の提供者に限っている点に
ついて、「iPS細胞の長所を生かせない」
と批判した。


 この日、「京都大iPS細胞研究所」の
完成式があり、記者会見で発言した。

 改正案は、現行の指針が想定していない
iPS細胞の臨床応用をにらんで、同省の
専門委員会が4月末に取りまとめ、一般の
意見を募集している。

 山中教授は、「臨床研究では他人への
移植も一緒に行い、有効性を比較する必要
がある。
 規制が研究の進展と乖離かいり
してしまう」と懸念を表明した。

 同研究所は、約100人の細胞からiPS
細胞を作り、日本人の9割以上に提供可能
にする「iPS細胞バンク」の実現を主要な
研究テーマの一つにしている。
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山中教授の指摘はもっともだと思います。

安全性は大事だけれど、規制が研究の進展
と乖離してしまっては、本末転倒という
もの。

どうも、日本はなんでも、規制、規制で
身動きをとれなくしてしまう傾向が
あるような気がします。

安全性、安全性と言いながら、結局
救える人も救えなくなるようでは
おかしい。

関連記事です。
短時間で進行する先端研究については、
その指針作りの進め方などについて
再考する必要があると思われます。

また研究者側も、規制の在り方について
組織的に独立した検討をしなかったと
指摘。規制システムの改革、合理化が
必要と思われます。

幹細胞研究の発展妨げた 指針整備に
時間かかると批判

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