京大、iPS細胞で希少疾患の治療薬開発へ 武田薬品が協力
京大、iPS細胞で希少疾患の治療薬開発へ
武田薬品が協力
2010/5/8 日本経済新聞
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京都大学のiPS細胞研究所(所長・
山中伸弥教授)は、患者が少なく治療が
難しい希少疾患の新薬を開発する研究
プロジェクトに乗り出した。
患者の皮膚などから新型万能細胞
(iPS細胞)を作り、発症の仕組み解明や
新薬候補物質の発見に生かす狙い。
製薬企業にも支援を求める考えで、武田
薬品工業が協力の意向を表明した。
8日に開いたiPS細胞研究所の開所式
で山中教授が明らかにした。
患者数が国内で数十~数百人しかいない
希少疾患の薬は、市場規模が限られるため
製薬企業の研究開発対象になりにくい。
プロジェクトでは同研究所が患者の協力
を得てiPS細胞を作製。
新薬候補を見つけるための実験、評価方法
を確立し候補物質の探索も手掛ける。
探索では多数の化合物を保有する製薬大手
にも協力を求める考え。
開所式に出席した武田薬品の長谷川閑史
社長は「山中教授をサポートし、一つでも
(研究開発の課題を)解決することをお誓い
する」と協力の姿勢を示した。
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本当に「希少疾患の薬は、市場規模が
限られるため製薬企業の研究開発対象に
なりにくい。」
です。
製薬会社との協力がうまくいって成果が
でるとよいですね。
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