「iPS細胞」多能性に限界 一部遺伝子 の働きで識別
「iPS細胞」多能性に限界 一部遺伝子
の働きで識別
2010年(平成22年)5月5日 47NEWS
---------------------------------------
新型万能細胞「iPS細胞」の多くは一部
の遺伝子が働いていないため、さまざまな
細胞に分化する能力(多能性)に限界がある
とのマウスでの研究結果を、米マサチュー
セッツ総合病院など日米の研究チームが
25日付英科学誌ネイチャー電子版に
発表した。
これらの遺伝子が正常に働いているiPS
細胞は、胚性幹細胞(ES細胞)と同等の
多能性があった。
研究チームは「治療に使う場合、質の高い
iPS細胞が欠かせないが、遺伝子の働き方
によって見分けることができる」として、
人間でも同様の違いがあるか確認すること
が重要だとしている。
研究チームは、同じ遺伝情報を持つマウス
のES細胞とiPS細胞を比較し、
iPS細胞では胎児の発育に重要な遺伝子
が働いていないことを発見した。
だが、さまざまな細胞をもとに作った
60以上のiPS細胞株を調べると、
中にはこの遺伝子が正常に働いているもの
もあり、これを使ってすべてがiPS細胞
由来のマウスを誕生させた。
iPS細胞は、受精卵をもとに作る
ES細胞よりは多能性に限界があると
みられている。
2010/04/26 02:02 【共同通信】
---------------------------------------
>iPS細胞は、受精卵をもとに作る
>ES細胞よりは多能性に限界がある
らしい。
関連記事です。
「特定の遺伝子群が働かず=全身に変わる
能力に影響-マウスiPS細胞で発見・日米」
| 固定リンク
「遺伝子治療関連ニュース」カテゴリの記事
- レンチウイルスベクターの産生を飛躍的に増大させる方法を開発―遺伝子治療用ベクターへの応用に期待―(2019.03.04)
- あらゆる発達段階のマウス脳内で狙った細胞の正確なゲノム編集に成功~ヒトや動物の生理機能や病態解明に期待~(2017.10.24)
- iPS細胞 ストック事業 移植約30%で拒絶反応(2017.08.26)
- 遺伝子治療によるイヌのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの軽減(2017.07.29)
- Wmの憂鬱、核酸医薬に未来を見た(2017.05.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント