iPS細胞から耳有毛細胞再生 難聴原因、マウスで成功
iPS細胞から耳有毛細胞再生 難聴原因、
マウスで成功
2010年5月14日 朝日新聞
詳細は、リンクを参照して下さい。
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音の聞き取りに重要な耳の有毛細胞を、
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作る
ことに、米スタンフォード大の大島一男講師
らがマウスで成功した。
マウスでも耳や目など感覚器に関連する
細胞を作るのは難しかった。
有毛細胞の損傷は難聴の一因だが、再生
しないために治療が難しく、再生技術の
ヒトへの応用が期待される。
音は鼓膜などを通じて渦巻きの形をした
内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官に伝わり、
そのなかの有毛細胞によって電気信号に
変換され、神経細胞を通じて脳に届く。
加齢や騒音、薬の副作用によって有毛
細胞が傷つくことで聴覚障害やバランス
感覚の障害が起こる。
大島さんらは、マウスの皮膚の細胞に
四つの遺伝子を入れて作ったiPS細胞に、
特殊なたんぱく質を加えて内耳の組織の
もとになる細胞を作った。
さらに別の種類の細胞と一緒に培養する
などして有毛細胞を作ることに成功した。
有毛細胞に特徴的に見られる遺伝子が
働いていたほか、できた細胞は振動の刺激
に反応して、神経細胞に情報を伝える電流
も発生したことが確認できたという。
大島さんらはヒトのiPS細胞でも研究
を進めており、「難聴の治療だけでなく、
細胞が再生するメカニズムの解明や再生を
促す薬剤の発見にも役立てたい」という。
14日付の米科学誌「セル」に発表する。
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iPS細胞研究も進んできました。
高く評価できる研究だそうです。
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