「検査や手術ができない!」―アイスランド噴火に見る日本医療の海外依存
「検査や手術ができない!」
―アイスランド噴火に見る日本医療の
海外依存
2010. 4. 23
日経メディカルブログ:竹中郁夫の
「時流を読む」
詳細は、リンクを参照して下さい。
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アイスランドの火山噴火の影響を報じた
ニュースで、海外からの野菜が入らず困り
顔の輸入業者や、空になったチーズや
パスタの棚を指し示すイタリアンレストラン
のシェフが映し出されていました。
ただ、噴火の影響で輸入が止まって
しまったのは食料品だけではありません。
欧州の飛行禁止がなかなか解除されない
ため、医療用資材にも影響が及んでいる
そうです。
話題になっているのは、癌などの検査に
用いられるテクネチウム製剤の原料
「モリブデン99」です。
乳癌や前立腺癌の転移、脳や心臓の血流を
診断するRI検査に使用される「テクネチウム
99m」は、「モリブデン99」というレアメタル
をもとに作られます。
このモリブデン99は国内で生産しておらず、
100%輸入品に依存せざるを得ません。
また、半減期が約66時間と短いため、
毎週海外から空輸しています。
CT読影の海外発注が始まり、メディカル
ツーリズムの振興が叫ばれるなど、国際化
の潮流を示すトピックが目に付くように
なりましたが、今回のニュースで、国内の
医療行為は以前から、海外に強く依存して
いたという事実を知りました。
ちなみに、モリブデンは医療だけでなく、
照明、交通、通信・放送、半導体など大変
幅広い産業分野を支える重要な材料として、
国家備蓄の対象にもなっています。
中国などはレアメタルの確保に向けて
積極的に動いているといわれていますが、
医療用に限らず、希少資材はしっかりと
確保できるよう腐心しなければならない
時代であることを痛感します。
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そうですね。
食糧自給率もそうですが、あまりに海外に
依存し過ぎるのは問題です。
国家戦略として、国の存続にとって
重要と思われる施策については、国家主導
でなければならないと思っています。
その意味で心配は尽きません。
余りに楽観的に見える。
見えているのかいないのか?
百年先を見越した戦略が必要でしょう。
目先の選挙しか頭にない政治家に
できるのだろうか?
できてもらわないと大変困ったことになる
のですが、
その為には、もっと国民も賢くならないと
いけないのだと思います。
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