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2010年4月 7日 (水)

失ったのは「カネ」ではなく、「熱意」だった

失ったのは「カネ」ではなく、「熱意」
だった

2010年4月6日(火)日経ビジネスONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 科学技術は世界の課題解決を実現して
人類の幸福に寄与するためのものであり、
目先の成果ばかりに目を向ければ道を誤る。

 また、企業や大学のみでは経済的な負担が
大きすぎて手にできない施設や研究環境は、
国が担うことで世界でのプライオリティを
手にすることができ、新たな産業や富の源泉
をもたらすなど活気ある未来を築くことが
可能となる。


 「税金の無駄の削減」に果敢に取り組んだ
民主党の決断は評価に値する。

 だが、わずか50分間のこのレベルの論議
しか行っていなかった。
 50分は小学校の授業並みの短時間だ。

 こうして数多くの研究プロジェクトに
一律に“死刑宣告”を下しながら、一転、
予算を復活させた鳩山由紀夫政権にとって
「事業仕分け」とは何だったのか。


 「地域科学技術振興・産学官連携」と
同じく9月13日に俎上に載せられた
「競争的資金(若手研究者育成)」
(事業番号3-21)も「予算要求の縮減」と
下された。

 これに対して、2009年12月18日、東京
大学理学部物理学科4年生有志が、
「予算要求の縮減」をどう受け止めたか
について2133人(総有効回答数)の学生への
アンケートを実施し、調査結果を発表
している。

 なかでも「公的機関での研究職を志望
する学生(有効回答数946人)」の回答を
見て慄然(りつぜん)とした。

 将来の日本を担う可能性を秘めた多くの
若手研究者たちが、「事業仕分け」を受けて
日本を捨てて出ていこうとしている。
 「事業仕分け」の廃止や縮減で捻出して
得た防衛費を上回る「子ども手当」という
カネをばらまいても、その子どもたちに
待っている未来は日本を捨てる道しかない
ということになる。


 「事業仕分け」は、密室での議論ではなく
すべてを公開することで国民の理解を
得ながら「税金のムダの削除」を目指した。
 情報公開が大前提だったはずだ。
 だが、その議論を知るには会場に足を運び
傍聴するか記録性のないインターネット中継
を視聴し続けるしかなく、平日の昼間に仕事
を放り出してネット接続できるパソコンに
かじりついていることができた人は
限られた。

 そこで「事業仕分け」を検証するには、
国会議事録同様、一言一句を記した議事録が
出るものと待っていたが、4カ月過ぎた今も
公開されていない。
 「事業仕分け」はお笑いの聞き流しテレビ
番組ではない。
 政府が行う国の根幹を変えようという
重大な議論だ。
 その議事録を公開しないのは、議論の
中身が薄っぺらだったことを隠蔽するため
と受け止められても仕方ない。
 早急な議事録の公開を求める。

 もっともそのインターネット中継は、
有志によって主に音声のみが記録され
動画投稿サイトの「ニコニコ動画」でのみ
聴取可能だ。
 さらに、その動画、音声記録を基に有志
によるテキスト化が行われてネット上で
公開されている。

 本来国が担うべき大変な作業を無償で
担って下さった方々には頭が下がる。
 本文中に記した論議内容はその記録の
引用させていただいたが、仕分け人や
議事進行者、説明者の氏名や所属は
確認できていない。
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初めて行ったわけですから、功罪はあるで
しょう。

だから、「事業仕分け」を実施したことに
対して一定の評価を与えたい。
間違いに対する修正に対しても評価したい。

間違いを新たむるに、はばかることなかれ!
です。

仕分け対象は多く、時間は無い。
従って審議時間は長くとれない。
このことも許容しましょう。

ただ、
「議事録の公開がなされていないこと」
については、見過ごすことが出来ません。

どうしてでしょうか?

議事進行者、説明者の氏名や所属も
公開すべきではないでしょうか?

お笑いの聞き流しテレビ番組ではない
のだから、

広く公開し、その批判に真摯に向き合うこと。

結果を真摯に反省し、改善して行くことに
進歩があり、望ましい変化が生まれるはず。

それが出来ないことになる。

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