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2010年3月27日 (土)

再生医療 重い足かせ

再生医療 重い足かせ
朝日新聞アスパラクラブ
科学面にようこそ

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 ヒトの培養細胞を移植して病気を治す
「再生医療」の国際競争が激しくなる中、
日本で唯一の再生医療ビジネスが、苦境に
立たされている。
 今年度から愛知県の企業が重症やけど
患者向けに「培養皮膚」を製造販売し始め
たが、国の規制が厳しく、6割を無償提供
せざるを得ない状況だ。
 「これでは日本で再生医療は育たない」
と、関係者は危機感を募らせる。

 培養皮膚「ジェイス」を製造販売している
のは、愛知県蒲郡市の「ジャパン・ティッシュ
・エンジニアリング」(J―TEC)。
 培養皮膚は8センチ×10センチの
大きさで、2007年10月に製造販売を
承認された。
 昨年1月、全身30%以上の重症やけど
を負った患者のみ公的医療保険の対象になり、
今年度から本格的な販売が始まった。

 しかし、2月に発表した第3四半期決算
短信は、今年度の培養皮膚の売り上げ目標
を当初見込みの半分以下の1億1500万円
に修正。
 この影響で純損失は11億円を超える見込
みだ。背景には三つの大きな「壁」がある。

 一つ目の壁が「枚数」。
 培養皮膚は1枚30万6千円と高価なこと
もあり、医療保険では1人20枚までしか
認められない。
 しかし、20枚では成人の体表の10%
ほどしか覆えない。
 超える分は「人道的に」(同社)無償で
出荷しているという。

 二つ目は市場の狭さ。
 体表面積の30%以上のやけどを負う
患者は年間約900人。
 しかも、全国に25カ所しかない熱傷の
施設基準を満たす医療機関での治療しか、
国は認めていない。
 それ以外の医療機関での治療は代金は
回収できず、依頼があれば無償で提供して
いるという。

 三つ目は皮膚を培養中に死亡する患者。
 皮膚の培養には約3週間かかるが、
その間に患者が亡くなると、費用は請求
できない。
 半数以上が出荷前に亡くなったという。

 これらの要因が重なり、出荷した枚数の
約4割しか代金を回収できなかった。
 広報担当者は「亡くなる患者さんが想像
以上に多かった。
 初年度の赤字は想定していたが、予想を
大幅に超えた」と話す。

 これまでに2人の患者に使用した
聖マリアンナ医大の熊谷憲夫教授(形成外科)
は「20枚では重症患者を救命できない。
 これでは何のために認可されたのか
わからない」と憤る。
 1人は下半身全体のやけどで20枚では
全く足りなかったという。
 「1人あたり最低50~60枚は必要。
制限すると助かる命も助からない」

 30%以上の熱傷患者を対象とするのに、
なぜ10%程度しか覆えない「20枚」
までなのか。
 厚生労働省医療課は、「学会の先生方の
意見や治験段階での実績をもとに、有効性
などを考え決めた」と説明する。

「再生医療」は次世代の医療ともてはや
されるが、実際の利用は欧米に後れている。
 培養皮膚は米国では1987年に実用化
され、欧州や韓国が続いたが、
日本は20年遅れた。
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またまた、20年です。
日本の厚生労働省の人達の判断力は、
どうなっているのか?

医療費が増えないようにということしか
考えていないのでは?

人の命を救おうとか、産業育成とか、
頭にない。

このままでは、お先真っ暗。

産業育成がなければ国は成り立たない。
特に、新しい分野では尚更のこと。

政治家は何をしている?
何を見ている?

せっかくがんばっている地方の企業を
窮地に立たせて、なんの政治?

「社会から求められる企業というのが、
社是なんです」

こんな企業を何故守らない?

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コメント

大問題だと思います。
もともと医療に対して予算を使う事は無駄だと判断したのは、
小泉純一郎さんと竹中平蔵さんです。
当時もアホかと思い、あの郵政選挙でも自民党には投票しませんでしたが・・・
小泉政権時代、医療予算は減らされ、特に、医療、教育の分野は崩壊しました。
その二つが含まれる大学医学部は現在危機的状況です。
当時、小泉さんはアメリカの国債を35兆円も買いましたよね。
(米国に35兆円のおこずかいをあげたようなものです)おかしいです。
現政権には頑張ってもらいたいですが、自民党にもしっかりしてもらいていです。
医療、教育、科学・・もっともっといかに大切な分野なのかを認識して欲しいです。

投稿: H!ro^^ | 2010年3月28日 (日) 11時34分

何故、矛盾があるのに変な制限を加えるのか?
医療費の削減しか頭にない。

厚労省は何をしているか?
政治家は何を判断しているのか?

憤りすら感じます。
しっかりしてもらいたい。

選択と集中とは口ばかり。

投稿: haredasu | 2010年3月28日 (日) 14時56分

厚労省に「重症患者の方しか治療しないのですか?そして十分な治療をする事は違反なのですか?」と聞いてみたいですね。
でも厚労省はこう言っているのと同じです。治療が出来るのに出来ないのは現場の医師は辛いでしょう。
言い分は「学会の先生方の意見や・・・・」と書いてありますが、僕個人的には学会の先生方とか有識者の方がとか・・・うんざりです。

投稿: H!ro^^ | 2010年3月29日 (月) 12時34分

厚労省に限らず、有識者の意見、、、

というのは、体の良い言い訳。
ホントに、うんざりです。

結果責任です。
「よくやった」と言えることをやって貰いたいものです。
そうでなければ、何を言おうと失格です。

投稿: haredasu | 2010年3月30日 (火) 11時58分

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