« 密約文書―破棄なら、二重の背信だ | トップページ | 温室ガス削減政策で45兆円新市場と125万人の雇用 »

2010年3月27日 (土)

インフォームド・コンセントの本当の意味

インフォームド・コンセントの本当の意味
2010. 3. 25 日経メディカルONLINE

詳細は、リンクを参照して下さい。

---------------------------------------
 インフォームド・コンセントという言葉が
日本の医療現場で用いられるようになって、
かなりの時間がたちます。
 皆さんは、インフォームド・コンセントを
どのような日本語に置き換えて理解されて
いるでしょうか? 
 「説明を受けた上での同意」というのが、
最も一般的な理解の仕方ではないかと
思います。

 私は、この「説明を受けた上での同意」
という日本語訳が、本来の
インフォームド・コンセントの概念を
間違って伝えているのではないかと
思っています。

 「インフォームド」(informed)は受身
の形になっているので、「説明をする」
という動詞の受身として「説明を受けた」
と訳されがちです。
 しかし、「インフォームド」の本来の
意味は、「説明を受けた」とはだいぶ
ニュアンスが違います。
 英英辞典で調べてもらえばすぐに分かる
のですが、「インフォームド」は「知識を
持っている」(having knowledge)とか
「インフォメーションを持っている」
(having information)という意味で、
「インフォームド・コンセント」
(informed consent)は「その事柄の意味、
その行為を取ることによって将来何が
起こるかを明確に理解した上での同意」
(An informed consent is given based
upon a clear appreciation and
understanding of the facts,
implications, and future consequences
of an action.)となっています。

 つまり、「内容を理解した上で同意する」
のがインフォームド・コンセントの本来の
意味なのであって、説明したかどうかの
問題ではないのです。

 もちろん、理解してもらうには説明する
必要があります。
 ですから、説明することが大切でない
というのではなく、説明しても患者側が
理解できていなければインフォームド
・コンセントではないのだということです。

 そんなふうに考えると、インフォームド
・コンセントは「理解した上での同意」と
訳すべきだと私は思っています。

 医療の世界でいう同意書にも、治療に
際して患者が医療者の説明を聞いたか
どうかを確認するという意味合いがあります。
 後でトラブルになることを防ぐためです。

 しかし、トラブルを防ぐために署名をもらう
というのは、医療におけるインフォームド
・コンセントの本来の趣旨ではありません。

 医療におけるインフォームド・コンセント
は、患者が治療内容を理解して同意する
ことによって初めて治療を行なうという、
患者参加型医療の根幹を成すものです。

 日本の病院では、よく手術の前日に患者
説明を行ないます。
 大学ならば教授、一般病院なら外科部長
など責任のある立場の人が出て来て、
患者や家族に説明をし、その後で同意書に
サインをしてもらうということが多いで
しょう。
 説明内容に対する患者の質問などを記録
するため、看護師が同席してメモを取って
いることも一般的です。

 つまり、このような同意書の取り方では、
内容を理解していなくても、本当はその治療
に納得していなくても、状況に流されて同意
している可能性が少なからずあると
思うのです。

 患者参加型医療を実現するためには、
少なくとも同意を取る前に、患者が理解
しているのかを確かめる必要があります。
 そして、そのためには時間が必要
なのです。
 手術前日になって初めてきちんと説明
するというのでは、本当の意味で患者に
「理解した上での同意」をしてもらう
ことは不可能です。

 真の意味でのインフォームド・コンセント
を取るには、同意書に署名をもらうときの
説明よりも、初めて患者と出会ってから
それまでに行なってきた説明の方がはるかに
重要です。

 患者に本当の意味でインフォームド
・コンセントをしてもらえるかどうかの
“勝負”は、同意書を取る日の前に既に
着いています。
 それまでにきちんと理解が得られて
いなければ、いくら同意書のサインを
もらっても、インターネット上で規約を
読まずに同意しているのと同じことです。
---------------------------------------

良くわかりました。

インフォームド・コンセントは、
患者参加型医療の根幹を成すものであり、
実施する内容、状況の理解に留まらず
「その行為を取ることによって将来何が
起こるかを明確に理解した上での同意」
なのですね。

頭に入れておきたいと思います。
私の理解は、極普通の
「説明を受けた上での同意」程度でした。

良い先生は、少ないです。

ありがとうございました。

|

« 密約文書―破棄なら、二重の背信だ | トップページ | 温室ガス削減政策で45兆円新市場と125万人の雇用 »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/47920724

この記事へのトラックバック一覧です: インフォームド・コンセントの本当の意味:

« 密約文書―破棄なら、二重の背信だ | トップページ | 温室ガス削減政策で45兆円新市場と125万人の雇用 »