がん患者に生きる力を与える場をつくる ローラ・リーさん
(2010年02月28日 )朝日新聞ひと欄より、
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英エディンバラの病院敷地内に、石造りの
家がある。
自然光が入る明るい部屋に、大きな食卓と
ソファ。
「がんを抱えて生きる旅路は長く、
先行きも不透明。
道案内人として患者を支えたい」という。
「マギーセンター」と呼ばれるこの場の
責任者に1996年に就いた。
その3年前、がん専門看護師として病院
に勤めていて乳がん患者マギーを担当した
のがきっかけだ。
余命わずかという彼女から聞いた。
「治療情報が多すぎ、何が正しいか
わからない」「不安で眠れない」
「医師の告知で傷ついた」
心の痛みを訴える患者に「病と向き
合い、生き抜く力」を取り戻してもらう
には、どんなケアがいるか。
必要な知識は。
部屋の雰囲気は。
一緒に考え、青写真を描いた。
マギーが逝って1年後に開設した。
地域からの寄付で運営する。
日本にも欲しいと願う人らに招かれ、
来日した。
「がん経験者が抱く孤独感や喪失感は
どこでも同じ。
表現の仕方が違うだけ。
日本の制度や文化にあったセンターが
できればうれしい」
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すばらしい活動ですね。
医療は医師だけで成り立つものでは
ないのだと改めて思います。
それと同時に欧米人の行動力には
いつも感嘆させられます。
応援したい。
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