« パパイアに著しい抗がん特性、日米共同研究 | トップページ | 三菱ケミカルが描く「新炭素社会」(産業部記者 磯貝高行) »

2010年3月13日 (土)

エーザイがアルツハイマー病の治療薬として抗アミロイドβ(Aβ)抗体、BAN2401の臨床開発を開始

エーザイがアルツハイマー病の治療薬
として抗アミロイドβ(Aβ)抗体、
BAN2401の臨床開発を開始

(個の医療メールマガジン 2010/03/10号)

詳細は、リンクを参照して下さい。

---------------------------------------
 先行した2グループの抗Aβ抗体はAβの
凝集した分子を抗原として開発された
抗体です。
 そのため、現在、アルツハイマー病の
神経毒性の原因と目されるようになった
可溶性のオリゴAβ分子、エーザイはAβ
プロフィブリルと呼んでいますが、には
結合しない欠点があります。
 これでは神経毒性を中和することが
できず、血管炎ばかりを生じる可能性が
あります。

 エーザイはスウェーデンのベンチャー
企業、BioArctic Neuroscience社と共同
研究し、プロフィブリルに特異的な
抗Aβ抗体の開発に成功しました。
 安全性と治療効果を増強した第2世代の
抗Aβ抗体ともいうべき分子です。
 Genentech社・中外製薬の抗Aβ抗体の
抗原は確認していませんが、抗体医薬の
日米の巨人がタッグを組んで開発した
抗Aβ抗体ですから、当然、第2世代で
あろうと推察しています。

 臨床試験の挫折を乗り越えた第2世代の
抗Aβ抗体の開発が成功するかどうか?

 その鍵を握るのは、バイオマーカーでした。
 エーザイの第2世代の抗Aβ抗体の商品化
は2015年が現実的な数字です。
 それまで皆さんも耐えなくてはなりません。
 しかし、エーザイの内藤社長は
「あくまでも2013年以降としか承知して
いない」と、臨床開発の前倒しを
叱咤激励しています。

 そのためには、問診だけに依存している
現在のアルツハイマー病の診断方法を、
病態を明確に示すバイオマーカーに置き
換える必要があるのです。
 エーザイは、我が国の製薬企業で
プロテオーム研究を取り入れたパイオニア
である小田氏を、アルツハイマー病の
バイオマーカー研究の総責任者に指名、
米国の東海岸に研究拠点を昨年7月から
設け、猛烈な勢いで探索を始めています。
 2010年11月に米国でコリン仮説に基ずいて
開発した同社の売上No1医薬である
アリセプトの特許が満了します。
 これを受けて1000億円以上の売り上げ
減が見込まれます。
 同社からは、アルツハイマー病の病態
マーカーを開発し、フェーズ3臨床試験に
入ってから2-3年は最低でも臨床評価に必要
なアルツハイマー病治療薬の開発期間を
なんとしても短縮したいという強い危機感
を感じます。
---------------------------------------

エーザイには頑張って貰いたい。

>いずれにせよ、今後の精神神経疾患の
>新薬開発のためには、問診ではなく、
>バイオマーカーによる病態把握は
>不可欠です。これによって誤診の防止や
>早期発見にも繋がると大きく期待して
>います。
全く同感です。

問診では心許ない。
薬が効いているのか、いないのか?
病状が良くなってきているのか、
いないのか?

早期発見には、バイオマーカーが
不可欠です。

エーザイは、アルツハイマー病に対する
バイオマーカーの研究にメドが
ついたのでしょうか?

文面からすると今からのようですが、
期待したいところです。

|

« パパイアに著しい抗がん特性、日米共同研究 | トップページ | 三菱ケミカルが描く「新炭素社会」(産業部記者 磯貝高行) »

医療関連ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/210730/47798028

この記事へのトラックバック一覧です: エーザイがアルツハイマー病の治療薬として抗アミロイドβ(Aβ)抗体、BAN2401の臨床開発を開始:

« パパイアに著しい抗がん特性、日米共同研究 | トップページ | 三菱ケミカルが描く「新炭素社会」(産業部記者 磯貝高行) »