老朽ダム撤去―「荒瀬」をモデルにしたい
老朽ダム撤去―「荒瀬」をモデルにしたい
朝日新聞 2010/02/07
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熊本県の蒲島郁夫知事が同県八代市にある
県営荒瀬ダムについて、2年後に撤去工事を
始めると表明した。
長い間使われてきた大規模なダムの撤去は
全国初だ。
撤去費の負担や、環境に配慮した工法など、
克服すべき課題は多いが、この経験は、
これから不要になる他のダムの事例にも役に
立つ。知恵を結集して乗り越えたい。
ダムの寿命はコンクリートの耐久性など
から50~100年前後とされる。
国土交通省の8年前の調査では、1級
河川にある発電用ダムは1551基。
800余基が建設から50年以上たち、
90年以上のダムが102基あった。
寿命を迎えたり、機能が低下したりした
ダムは廃止する時代を迎えている。
ダムや橋などの老朽化した河川工作物
の撤去について、前原誠司国交相は
「国が撤去にかかわる仕組みづくりが必要
で、夏までにまとめる」という。
荒瀬ダムだけのことではない。
政府と自治体が一緒に対策を考え
なければ、全国でいずれ、うち捨てられた
ダムやコンクリート構造物が無残な姿を
さらすことになる。
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大切なことです。それなのに、
すごく不思議なのは、ダムにせよ、道路に
せよ寿命というものがあるのは、知って
いたはず、それなのにそのことに対して
なんの仕組みも無かったと言うこと。
無責任この上ない。
将来は見通せないせよ、なにかしらの
対策なり、仕組みなりは用意されて
しかるべきだと思う。
あまりにも、遅いと思うけれど、この際
社説で言っているように、
「老朽ダム撤去―「荒瀬」をモデルに
したい」
「政府、自治体共にムダな公共工事を
やめるだけでなく、務めを終えた
コンクリートを地元と環境のために、
賢く処分することをして頂きたい。」
今までは、新たに作ることばかりに
力を入れすぎていたと思う。
全てにバランスが必要です。
これからは、しっかり議論して、
作るべきは、作り、維持すべきは、
維持し、廃棄すべきは、廃棄する
ということを勇気を持って実施して
ください。
もっと賢くなりましょう。
その為には、勇気を持ってしがらみ
は断ち切らないとと、思います。
簡単ではないけれど、
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