壊死病変の組織再生に成功-梗塞治療に画期的展開
壊死病変の組織再生に成功-
梗塞治療に画期的展開
2010年1月29日 東京大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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発表概要:
組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)の
投与により、虚血性壊死に陥った組織の
再生を促進することに成功した。
生体内の血液線維素溶解系因子が、末梢
組織の再生を制御する新機構を解明した。
本研究成果は、生体内組織再生の新機構
と、これを最大限に活用した再生医療の
新たな可能性について世界に先駆けて提示
したもので、iPS細胞等の細胞移植治療とは
一線を画し、倫理面、安全面で極めて
ハードルが低い再生医療の新機軸を担う
重要性を有している。
またtPAが、既に臨床に普及した薬剤で
あること、さらに虚血性壊死のみならず、
抗癌剤、放射線等による傷害に対しtPAの
組織再生促進作用が既に同グループ
によって確認、報告されていることも
あって、本研究成果は、その実現性の点
でも、臨床応用への至近距離に位置づけ
られるものである。
なお本研究成果については
2010年1月29日付で米国血液学会雑誌
「Blood(電子版)」に発表された。
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素晴らしい成果のようですね。
従来tPAは血栓を溶かして血流を再開
させる目的で投与され、劇的な成果を
あげてきた薬です。
今回は、その成果のみならず、
虚血性壊死組織の再生と機能回復に
成功。さらに臨床応用への至近距離に
位置づけられる。
とのことですので、近々臨床の場で
活躍することになると思われます。
大いに期待出来そうです。
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