miRNAは、あらゆる体液の中に分泌されている
miRNAは、あらゆる体液の中に分泌
されている
(個の医療メールマガジン 2010/02/17号)
2010年02月17日 Biorechnology Japan's BLOG
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
皆さんは唾液や血液、汗などのあらゆる
体液にmiRNAという分子が含まれいると
言って、信じていただけますでしょうか?
miRNAはRNA干渉作用を担う一種の2重鎖
RNA分子です。
ノーベル賞も受賞し、現在、臨床試験
にも入っているsiRNAは有名です。
miRNAはsiRNAに類似していますが、一部
2重鎖にミスマッチがあることが特徴です。
このためsiRNAが厳密に標的のmRNAを分解
するのに対して、miRNAは100から300種もの
mRNAと結合し、一挙に遺伝子群の発現を
抑制する特徴があります。
<個の医療とmiRNAはどう関係するのか?>
実は新たな血清診断や唾液からの診断
マーカーとして、miRNAが有望となって
きたのです。
miRNAはRNA分子ですから、PCRで増幅可能
です。
つまりタンパク質や他の代謝産物の
マーカーと比べて、極めて高感度に、
しかも安く、大量に解析できるのです。
今、病院の検査部やレファレンスラボで
稼働している遺伝子診断装置を僅かに改良
するだけで、miRNAは測定できます。
もし、唾液で診断できるならば、血液を
採取する必要もありません。
非身襲性の自己診断も夢ではありません。
国立がんセンターの落谷先生の2008年頃
から急速にがんのバイオマーカーとして、
miRNAが同定されてきました。
がんの種類やがんの悪性度などの診断に、
miRNAの診断薬の商業化が欧米で急速に
始まっています。
「デンマークの病院では、もう4種類の
miRNAをルーチン検査としてがんの患者さん
に行っている」と落谷先生。
新しい個の医療を実現するマーカー
として、体液中のmiRNAは有望な注目株で
あります。
---------------------------------------
興味深い話しです。
>新しい個の医療を実現するマーカー
>として、体液中のmiRNAは有望な
>注目株であります。
注目しましょう。
| 固定リンク
「医療関連ニュース」カテゴリの記事
- iPS細胞由来の免疫キラーT細胞を用いることで悪性リンパ腫の治癒に成功〜難治性NK細胞リンパ腫に対する新規細胞治療法へ期待〜 (2019.10.14)
- 炎症反応を強力に抑える活性イオウ誘導体の開発に成功(2019.04.16)
- 皆保険制度の国で在住外国人に健康格差の懸念 ~ 富裕層対象の医療政策導入で悪化の恐れ日本人医師グループが英医学誌で注意を促す ~(2019.03.13)
- 脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―(2019.02.18)
- 国内初の医師向けオンライン診療手引書が完成 -安全で質の高い遠隔医療の普及に向けて-(2019.01.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント