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2010年2月 5日 (金)

日本の待機電力消費は年間4800億円、デジタル機器の「1秒起動」が環境保護に

日本の待機電力消費は年間4800億円、
デジタル機器の「1秒起動」が環境保護に

ユビキタス
代表取締役社長
川内 雅彦 氏

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 情報端末やデジタル家電などは、
“いつでも”使えるように待機電力を消費
しているが、その総量は日本だけで年間
4800億円に相当するという。

 瞬時に起動できれば、利用者の使い勝手が
向上するだけでなく、待機電力も不要になる。

 同社の川内雅彦社長は、「省エネや地球
温暖化対策に貢献できる技術になる」と
意気込む。
 (聞き手は玉置亮太=日経コンピュータ)


開発中の技術は、どんな技術なのか。

 携帯端末やデジタル家電などの電源投入
から起動するまでの時間を短縮する技術だ。

 「QuickBoot」と呼んでいる。
 当社が試作したAndroid搭載機器の場合、
電源投入から約1秒で起動し、
アプリケーションを使える状態になる。
 一般的なAndroid端末の場合、最短でも
10数秒はかかる。

 起動時間を短縮するためにはこれまで、
通電状態を保ちながらハードディスクなど
を停止したりしてきたが、QuickBootでは、
電源を完全に切った状態から起動しても、
1秒ほどしかかからない。


QuickBootにはどんな可能性があると
考えているか。

 省エネや地球温暖化対策といった社会
貢献に、大きなインパクトがあると
みている。
 一般家庭では、テレビや各種レコーダー
の多くが、利用していないときも待機電力
を消費している。
 そのため、日本だけでも一家庭で年間
1万円、全世帯では年間4800億円が、ただ
待機のためだけに使われている。

 これは、使いたいときにすぐ使えない
ため、完全に電源を切っているケースは
まれだからだ。
 QuickBootが想定する用途には、携帯電話
やネットブックなどのモバイル機器、
そしてテレビやレコーダーなどの
デジタル家電だ。
 例えば現在のデジタルレコーダーなどは、
起動がとても遅い。
 ここにQuickBootを使えば、物理的に電源
を切ってもすぐに使えるため、待機電力を
真にゼロにできる。


1秒起動を実現する決め手は何か。

 メモリーの読み込み方式だ。
 起動時に必要最低限のメモリーだけを
読み込んでいる。
 そのために、「Intelligent Resource
Allocator(IRA)」と呼ぶ独自のメモリー
資源管理プログラムを開発した。
 当初は5秒で起動できれば十分と考えて
いたが、改善により1秒を実現できた。

 Androidも、大きなシステムである。
 これを1秒で起動できるとなれば、普通の
エンジニアは「ウソだ。レジュームとか
バッテリーでバックアップしてるんじゃ
ないの」と思うはずだ。
 実際、2009年11月の組み込み技術展
「Embedded Technology(ET) 2009」に
出展した際も、デモを見ていたエンジニアは
「あり得ない」「信じられない」という
言葉を口にしていた。

 誰も実現できるとは思ってもいかなった
ことが実現でき、常識を覆せたことは、
開発者冥利に尽きる。
 2010年1月に米ラスベガスで開かれた
家電イベント「2010 International CES」
にも展示したが、大手半導体メーカーの
担当者が強い関心を示していた。
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面白そうな技術ですね。
元技術者としては、興味津々です。

>日本の待機電力消費は年間4800億円
とはすごいですね。

一秒で起動できれば、待機など必要ない。

メモリの読み込み方式を工夫したらしい
が、どんな方式なのか興味があります。

どこのメーカも起動は、早くしたいと
思っているはずなのに、実現できて
いない。

特にパソコンの起動は遅い。
とっても遅い。
なんとかならないのか?

待機電力を消費しているいろいろな
機器でクイックスタートが実現できれば、
非常に大きな社会貢献になるはずです。

期待しています。

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コメント

凄いですね。待機電力の問題は話題になりますが、消費総量が年間4800億円相当とは。
今日、NHK教育テレビ 「ITホワイトボックス」でQuickBootが紹介されたようですね。 7日(日) 午後2:00~ NHK 教育テレビで再放送があるようなので見てみようと思います。情報有り難うございました。

投稿: H!ro^^ | 2010年2月 5日 (金) 16時36分

そうですね。

私も以外でした。こんなにある意味浪費しているなんて、
私も、NHKの番組は見ていないので、再放送見て見ます。

投稿: haredasu | 2010年2月 6日 (土) 08時52分

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